5月12日(月) つづき
Parisを訪れる楽しみの一つが、美術館めぐり。今回のテーマは、
Claude Monetの足跡を辿るになるのかな。
Musee de l'Orangerieと、
Musee Marmottan の2箇所を訪れ、Monetの代表作「睡蓮」を見比べたり、Monetが世に認められるきっかけとなった作品を見てきました。
◆Musee de l'Orangerie des Tuileries
Musee de l'Orangerieは、Claude Monetの代表作「睡蓮」の連作を展示するために建てられた美術館。Tuileries公園の西の端にあります。個人の見学者が入館出来るのは、12時半から。サンドイッチの昼食を食べて、美術館前に辿り着いたのが、13時過ぎだったでしょうか。入口前には、すでに30人程の列ができていました。待つこと約15分。そんなに待たずに中に入ることができました。
入場券を買ったら、そのまま直進し、Monetの「睡蓮」のある2つの展示室に向かいます。ここを訪れる人は、皆さんそうですよね。明るい自然の光が差し込む広々とした円形の展示室の壁の曲線に沿って、「睡蓮」の絵が展示してあります。
雑誌の美術館の特集記事で何度も写真を見ていたのですが、実際にこの空間に立ってみないと、この絵の持つ雰囲気ってわからないものですね。真っ白な壁と優しい日差しが、水辺の青色や柔らかな光の色合いを際立たせています。
部屋の中央にある椅子に座って、作品囲まれていると池の辺にいるような気分。ゆったりと、贅沢な時間を過ごすことができました。
◆Musee Marmottan
**この美術館は、Musee de l'Orangerieの、翌日に訪れたのですが、一足先に、感想を・・**
Musee Marmottan は、Pairs16区、ブローニュの森の外れの閑静な住宅地の一角にある美術館。Metro9番線のLa Muette駅から徒歩7分くらいかしら。
ここは、その名の通り、美術史家ポール・マルモッタン氏の邸宅をそのまま利用した小さな美術館。地上階にマルモッタン夫妻のコレクションが、地下にMonetの作品が展示してあります。この中に、1枚だけ、ガラスケースに入って展示している作品、これが、Claude Monetの出世作となった「印象・日の出」です。朝もやの中、港から漕ぎ出す一艘の小船。日の出の光のゆらめきの一瞬に感じ取った印象をMonetの新しい感覚で描いてあります。「印象派」という言葉が作り出される きっかけとなった作品です。今見ても、十分、画期的。この作品によって、光の画家・Monetが世に認められたんですね。この作品の素晴らしさを、最初に見出した人の目の鋭さには、感服します。凄い。
Musee Marmottan は、開館時間が10時から11時に変更していました。変更を知らずに早く来てしまった見学者は少なくなく、皆さん、近くの公園を散歩しながら、時間つぶし。個人の邸宅を利用した小さな美術館なので、見学者が多いと一度に入れずに、入場制限をしながら、少しずつ、入館させるようにしています。入口前に並ぶタイミングに出遅れた私たち、さらに30分近く、外で待つハメになりました(涙) ガイドブックは最新版のものを持参する・・・今回の教訓となりました(^^ゝ