2日目(11/23)
◆松山牧場◆
松山牧場は、羊乳専門の牧場。牧舎では朝の8時から、羊の乳絞りが始まります。
これまで、
茶路めん羊牧場はじめ、何度か牧場で羊を見ていますが、こちらの羊さん、みなさん、大きいです。デカイ。よくよく考えてみたら、肉食用の羊は、数ヶ月の小さい子たちばかり。ここのは、お乳を出す大人の羊たちが主流。跳ね回ったりせずに、大人しく、淡々とエサを食べています。羊の顔や姿をよくよく見ると、それぞれ、色や毛並み、大きさが違います。こちらで飼育しているのは、乳用種のフライスランド種だけではなく、肉用種のポールドドーセット種、皮革用種のロマノフ種、そしてこれらの雑種。雑種にした方が丈夫な羊が育つことからそうしているのだそうです。
また、飼育している羊から年間を通して、一定以上のミルクを搾乳できるように、牧舎には、雌の群れの中に雄も適当に混ざっています。このあたりも、肉食用の羊の牧場とは違う点。一言に羊牧場と言っても、全然違うんですね。
羊の乳搾りは、全て手作業。立ったままの楽な姿勢で絞れるようにと、大人の腰の高さの台が設置され、ここに15-18匹程の羊を追い込んでから、順にお乳を絞っていきます。1匹の羊から1日に獲れるミルクの量は1リットル。春の出産シーズンの頃には、1日にお乳が出る羊は130匹程になり、4人の作業員が羊の乳を搾りきるのに4時間以上かかるそうです。根気の要る仕事なんですね。羊のお尻には、ピンクや青の印がついていますが、これは、羊のお乳の出具合を見て、乳搾りはあと数日のみにする羊、しばらくお乳は絞りません・・という羊を見分けるために、スプレーで印をつけているのだそうです。こうすることでミルクの品質を保っているのだとか。こういう細かい配慮と手作業のもと、美味しいミルクとチーズが出来るんですね。ふむふむ。
羊の牧舎には、放っておくと羊のエサを食い尽くす「ネズミ退治」のために飼われている猫ちゃんたちがいて、その勢力争いも面白かったりして・・(^^ゝボス猫、結構コワイです。