9月22日(土) うどんやめぐり1日目のつづき。
11:40
◆手打ちうどん 山◆(高松市庵治町)
新規開拓は、これから本腰。車を北へ走らせ、庵治半島へ向かいます。
坂道の向こうに「うどん」の幟が見えたけれど、幟のそばに店がない。ふと遠くに目をやると、「あ。向こうに幟がある!」そんなことを繰り返しすこと数回。オリエンテーリングのフラッグの如く、微妙な間隔で設置された「うどん」の幟だけを頼りに、舗装もしていないガタガタ道を登ると、目の前がどんと開け、牧歌的な絵が書かれた小屋がポツン。おぉ、ありました。どうやらここがお店のようです。店に辿り着くまでの行程が楽しめたのは、久々(^^)
店に入ると、「今、ちょうと釜から上がるので釜揚げもできますよ」と声をかけてくれたので、私は釜あげを、相棒は、釜ざるをいただくことに。店内にも席がありますが、せっかく見晴らしの良い高台にあるのですから、外に設置された石のテーブルと椅子の席でいただくことに。
麺は、小麦の香りがしっかりしたコシのある麺。釜揚げだとホクホク感もあります。漬け出汁は、濃い目の甘口ですが、西讃のモノのような甘ったるさはありません。冷たい麺はツルリとした喉越しで、コシもしっかり。丁寧にちゃんと作ったおうどんという感じ。真夏のような日差しの中、外で釜揚げを食べる私、汗だくです(^^ゞ
12:40
◆一福◆(国分寺町)
今回ヒットだったのが、こちら『一福』。『なかむら』兄弟の、丸亀(土器町)にある、『中村』弟の方の店で修行したという大将が営むお店です。冷たいぶっかけと、冷かけをいただきました。麺は、伸びやかでとぅるとぅるの、中村系の細麺。たおやかだけどグミのようなコシがあり、中村の面影を感じます。かけ出汁は塩気のしっかりしたすっきりしたイリコ出汁。麺とのバランスも◎。少し甘めのぶっかけ出汁には、カボスをギュッと絞って。どちらも美味しい。何より嬉しいのは、並ぶことなく『中村』風の美味しいうどんが食べられること。JR端岡駅から歩けないこともない距離なので、JR&徒歩(or自転車)でうどんやめぐりをする時にも立ち寄り安いのも魅力です。再訪したい。
13:40
◆清水屋◆(善通寺市)
私的な好みでいうと、今回の旅行中、一番気に入ったのがこちら善通寺の『清水屋』です。田尾団長が絶賛の「甘い味噌」で食べるおでんもあります。おでん(大根、こんにゃく)、冷たいかけをいただきます。このシュっとした麺線の美しい佇まい、透き通るような出汁には、思わずそそられます。一口食べると、見た目の期待を裏切らない美味しさを実感。麺は、しっかりとしたコシがあり、噛んだ時の押し戻しの強さ、弾力、どれもいい。イリコ出汁も透明感のあるすっきりとした味わい。この日6軒目なのに、するするするっと食べられたのは、好みの麺だったからでしょうか。頑張って善通寺まで戻ってきた甲斐がありました。
この日は、これでうどんは打ち止め。真夏のような暑さの中でしたが、胃袋は快調そのもの。時速1玉ペースだったので、胃に負担なく食べ続けられたのかもしれません。