今シーズン5個目のMont d'Or。合わせるならやっぱり白かな。
●Corton Bressandes '95 Grand Cru Comte Senard
Lelaure Piot は、BourgogneのCote de Beaune地方の Pernand-Vergelesses村で300年以上続く老舗の蔵元です。白ワインの屈指の作り手として知られていますが、看板ワインは、Grand CruのCorton-Charlemagne。今回いただいたのは、 ChardonnayではなくAligoteのもの。Aligoteは、しっかりとした酸が特徴の、Bourgogne地方特有の白葡萄品種。Dijon発祥の食前酒:Kir(キール)は、Dijon特産のCreme de CassisにこのBourgogneのAligoteを1:2で割るのが正式のレシピなのだそうです。
冷蔵庫から出したら早めに抜栓、そのままワインクーラー等で冷やさずにいただきます。最初に樽の香り、バターや蜂蜜を思わせるリッチな香りに、泥灰質の土壌らしいミネラル、その後にライム、青りんごなどのフレッシュな果実の香りがします。口に含むとAligoteならではの独特の酸味といきいきとした果実味を感じます。フルーティーなだけでなく、蜜のような甘さ、バターのようなコク、しっかりとしたミネラルの複雑味があり、適度なボリュームがあります。味の厚みと華やかさがあり、飲み飽きしないワインです。
チーズは、コンテと合わせるとAligoteならではの酸がキリっと立って、タテに旨味が増す感じ。ウォッシュ系と合わせると熟成香が広がり、横に広がる旨さ。全然違った表情を見せてくれます。Delice de Bourgogneのようなフレッシュタイプや軽めのシェーブルとは相性が良さそう。時間をかけてゆっくり楽しみたい。