今年1年を振り返って、一番印象的だった出来事は、アメリカ西海岸:Santa Barbaraでの
Wineryめぐりの旅でした。旅の道中での楽しさはもちろん、カリフォルニアワインについて調べる中で、色々な出会いがあったことも、大きな収穫でした。この1年を締め括る最後の1本に選んだのは、
訪問したWineryの1つ、
FoxenのPinot Noir です。
◆Foxen Pinot Noir Santa Maria Valley 2004
Foxen Winery and Vineyardは、映画『Sideways』の舞台となったカリフォルニア州のSanta Barbaraにある小さなWineryです。のどかな葡萄畑が広がる田舎道沿いにポツンとある、小さな小屋のような素朴なTasting Room、美味しいワイン。あぁどれもが懐かしい。訪れた時には、試飲リストにお目当てのPinot Noirはなかったのですが、幸い在庫はあったので、何とか買い求めることはできました。なかなか開けるきっかけがなかったのですが、今年最後に飲むワインは何にしよう・・と考えた時に、頭に浮かんだのが、このワインでした。
こちらは、Santa Maria Valleyの4つの葡萄畑のPinot Noirをブレンドして、フレンチオークで樽で熟成させたワイン。
色は、濃いルビー色。甘い樽香、焙煎香、イチゴのような赤いベリー系の果実、シナモン、胡椒の香りがします。凝縮した果実味たっぷりで、タンニンもしっかり。ボディーに厚みがある力強いPinot Noirです。デカンタージュすることによって、ぎゅっとした甘さが引き立つ感じがします。ベタっと甘さが残らないのは、酸の骨格がしっかりしているからでしょうか。きりっとした酸が全体を引き締めています。どことなくWineryを囲む森と土の香りを感じるのは気のせいかしら。飲み進める毎に、懐かしいSanta Barbaraの風景が頭に蘇るよう。2006年の〆に相応しい1本でした。
皆さんにとって2006年はどんな年だったでしょうか。2007年が皆様にとっても「口福」に満ち溢れた1年でありますように。どうぞ良いお年を&2007年もよろしくお願いいたします。