春は、小女子。立春を過ぎたばかりで、春というより冬真っ只中・・・という感じなのですが、<丸光>の魚屋さんには、もう春の風物詩の小女子が並んでいました。小女子は知多半島に春の訪れを告げる小魚。体調数cmの小さな魚ですが、身は厚みがあって柔らかく、稚魚らしい爽やかな脂ノリと甘味があり、内臓もほんのりとしたホロ苦さがあって、魚好きにはたまらない美味しさです。一足早く、春の味を楽しむことにしました。
●小女子のさっと煮
①小女子の分量の日本酒とその3倍の水を鍋に入れ、
煮汁の1/10の醤油、醤油の2/3の砂糖、生姜のかけらを加えて火にかけます
②煮汁が煮立ったら、小女子を入れ、弱火で2分さっと煮たらすぐに火を止めます。
③煮汁と一緒に盛り付けてできあがり。
小女子は足が早いので買ったその日にさっさといただきましょう。身のふんわり感を味わうなら、火を通しすぎないのがポイント。煮汁だけ作っておいて、お酒の準備も全て整ったところでさっと作るべし。濃すぎず薄すぎず、甘すぎず辛すぎず、仕げたいです。小女子は「薄めに炊く」が、私好みです。これに日本酒があれば言うことなし。
という訳で、今夜も丸光の魚屋あってこそ・・の魚三昧となりました。
*トロ
*小女子のさっと煮
*カワハギの煮付け
*イカの塩辛
*キュウリの酢の物
●トロの刺身
刺身で良さそうだったのは、カンパチ・トロ・ヒラメ。先週末、とびっきりのヒラメを堪能したばかりなので、今日はトロにしました。舌に乗せた瞬間脂がすーっと溶ける感じが素敵。¥1,000ちょいの柵とは思えません。コスパ高し!
●カワハギの煮付け
この日のカワハギは特大サイズ。身が厚くふわっふわで、肝もたっぷり入っていました(^^)ウマイ~!!! 小女子は薄味でさっと炊きますが、カワハギには濃い目のちょっと甘辛目の煮汁を用意します。煮る時間はだいたい13-14分程度かな。これも煮すぎは厳禁。今シーズンで1番の美味しさ。
今夜のお酒は、
大七酒造の<大七『純米生酛(きもと)』>を熱燗で。小女子の内臓の旨味との相性も抜群。カワハギのキモとも良い感じ。いやぁ。幸せになりました。大七はすっかり我が家の定番のお酒になりつつあります。常備酒に近いかも(^^) キレがあるのに料理を選ばないこと、コスパの高さが魅力です。ぬる燗もいいけれど熱燗にして一杯もまた嬉し・・・幸せを感じるきょうこの頃なのでした。