4日目(10/28・日)
ピレネー越えの長距離移動の時間が読めなかったことや、ハビエル城をゆっくり見学したかったこともあり、この日は、ハビエル泊まりにしました。
●Hotel Restaurante Xavier
-ロケーション-
宿泊したのは、ハビエル城の目の前にある、
Hostel Xavier(ホテルハビエル)です。ハビエル城観光には格好のロケーション。ホテルの玄関前が宿泊者専用駐車スペースになっているので、こちらに車を停め、荷物をホテルに放り込んでから、身軽になって見学することができます。レストランを併設していて、お天気がよければ前庭のテラスで、ハビエル城を眺めながら飲み物や食事を楽しむのも良さそう。
-レセプション-
常時スタッフがいる訳ではないので、事前にチェックインとチェックアウトの時刻を伝えておくことが必要です。家族経営の小さなホテルでマダムは英語も話せますが、基本的には、スペイン語しか通じないと思った方が良いかも。部屋にセーフティーボックスがないため、貴重品をフロントに預けたのですが、対応したスタッフが貴重品袋を預かったことや保管した場所を他のスタッフに伝えずに帰宅していたため、ひと騒ぎ。居合わせたホテルのスタッフのみなさんが親身になって対応してくれたので、無事、帰宅したスタッフと連絡が取れ、パスポートとエアのチケットなどの入った貴重品袋は手元に戻って着ました。
-客室&設備- 年季の入った少々古めかしい建物で、客室内もホテルというよりは、シャンブルドットやB&Bのような感じで、田舎の親戚の家に来たような感じかしら。広さは十分にあります。
ベッド、薄型テレビ、無料WIFIを備えています。冷蔵庫、電気ポットがなく、お茶を飲むなら下のレストランスペースで飲むしかありません。セキュリティーボックスがないのは前述の通り。
-バスルーム- バスタブ付きなので冷えた身体を湯船で温めることができるのがありがたい。寒い場所なのでヒーター付き。ビデもあるのがヨーロッパらしいですね。スリッパやアメニティーはありませんが、タオルやドライヤーなど最低限のものは揃っているから良しとしましょう。
食事は、ホテル1階のレストランでいただきます。
-夕食-
レストランのディナータイムは、20時30分スタートとスペイン時間。日本人的には、ただでさえ遅く感じるのに、この日は冬時間への切替日で前日より時計が1時間遅いので、感覚的には、21時30分スタート。車酔いして昼を抜いたこともあり、お腹ペコペコ状態でレストランへ。とにもかくにも、まずはオーダーを。メニューは、スペイン語と英語の併記になっているのが、ありがたい。アラカルトもあったのですが、前菜、メイン、デザートがセットになったプリフィックスのムニュがあったので、こちらから魚のスープ、バカラオ、フランをチョイスすることに。
グラスワインをもらってまずは乾杯。カーナビの案内だけで、ピレネー山脈を越え、スペイン側まで、運転してくれた相棒君に、改めて感謝!
ワインと一緒に供されるバカラオ(干鱈)のクロケッタが、熱々で美味しい。程良い塩気でワインが進みます。
ほどなく供されるのがスペインらしい素っ気ない、田舎パン。食感が軽やかで、トーストしてオイルをかけてハムと一緒に食べると美味しいの。あぁ、スペインに来たなと実感。空腹なのでバクバク食べます。
●Sopa de Pescado前菜は、バイヨンヌですっかり気に入った魚介のスープにしました。テーブルでマダムがサーブしてくれます。こちらのは、滑らかな舌触りの魚介のエキスが詰まったスープに、アサリ、イカ、塩鱈の具がゴロゴロと入った具沢山スープ。疲れ切った身体を空腹の胃を優しく癒してくれます。しみじみと美味しい。
●Bacalao戻した干し鱈をパプリカとトマトで煮込んだお料理。魚の身がふっくらしていて、こちらもやさしいお味。
●Flanカスタードソースの上に、素朴なプリンにアイスクリームが添えてあります。甘さ控えめなやさしいお味。
スペイン料理は塩気がしっかりしていて味が濃いイメージがあったのですが、全体的にどれも穏やかな味わいで、長旅で疲れた胃と身体には、良い塩梅でした。マダムにちゃんと伝えられるように、スペイン語をちゃんと覚えていかなかったことを後悔。エスプレッソで〆てて、ご馳走さまでした。
-朝食-
スペインは朝もゆっくりです。朝食は、8時30分スタート。朝食は、ビュッフェ方式で、パン、ケーキ、チーズ、ハム、たまご、ジュース、ヨーグルト、果物などがカウンターに用意されています。パンはトーストしていただきます。やっぱりスペインのパンは、トーストが一番。
飲み物は、なんとなく紅茶の気分だったので、紅茶を頼んだら鉄瓶で出てきました。
南部鉄の鉄瓶みたいで、なかなかお洒落。
窓越しにハビエル城を眺めながらの朝食。スペイン北部では、大雪で交通に影響がでているところもあるようですが、今のところ、ここハビエルのお天気は、冷え込むものの、小雨程度におさまっています。朝食を済ませたら早めに出発することにいたしましょう。
シティーホテルに泊まるようなスマートさや快適さはありませんが、家族経営の小さなホテルならではのアットホームな雰囲気があり、スペイン語が話せたらもっと色々なお話ができて楽しかったんだろうなぁと思います。田舎のホテルにもかかわらず、レストランは食事の内容もサービスも申し分なく、体調が整っていなかったことが悔やまれます。
●
Hostel Xavier Calle Zona Turística, 31411 Javier, Navarra,Spain
***ザヴィエル・ハビエル問題****
日本人的には、
フランシスコ・ザヴィエルという読み方に馴染みがありますが
スペインでは、ザヴィエルではなく、ハビエルと読み
綴りも Xavier と Javier の両方があります。
ちなみにホテルの名前は Xavier ですが、
住所の表記は Javier で
Google map の検索や、カーナビの設定にも一苦労。
このブログでの表記についてあれこれ悩んだのですが、
人物については馴染みのあるザヴィエル表記にして
城や知名についてはハビエルと表記しました。