4月の初め、宝塚の帰りに途中下車して、琵琶湖の春の幸を堪能してきました。
訪れたのは、琵琶湖から流れる瀬田川の畔にあるイタリアン「Osteria Chielo Alto」です。店の前の桜並木がちょうど綺麗な花を咲かせていて、思いがけず、窓辺の席で桜を愛でながらのディナーとなりました。
テーブルに運ばれてきたメニューの黒板も春爛漫。琵琶湖周辺の旬の素材を使った料理の数々は、眺めているだけで楽しい。この日もアラカルトでのオーダーです。
*琵琶湖のわかさぎのフリット
*瀬田シジミと白いんげん豆のズッペッタ
*子持鮒のソースのパッパルデッレ
*くらおポークの骨付きモモ肉
*ワイン:
琵琶湖ワイナリー
浅柄野セミヨン
シャトーコートデビワ
*食後酒:グラッパx2
*エスプレッソx2
この日もワインは、琵琶湖ワイナリーの「セミヨン」でスタートし、「シャトーコートドビワ」にシフトという流れ。
●琵琶湖のわかさぎのフリット
まずは、カラリと揚がった熱々のフリットが登場。揚げたこごみを添えてあるのが嬉しい。わかさぎは骨まで柔らかく、齧るとほんのりとした苦味があって美味。ワインが進みます。セミヨンと良く合います。
●瀬田シジミと白いんげん豆のズッペッタ
瀬田シジミは、琵琶湖から流れ出る瀬田川一帯で収穫される固有種で、殻が厚く身が肉厚なのが特徴。このシジミの旨みをくまなく吸った白いんげん豆のスープ。琵琶湖の春をそのまま一皿に凝縮したような味わい。シジミはシジミ汁が一番だと思っていたけれど、考えを改めます。
●子持鮒のソースのパッパルデッレ
丸々太った子持鮒のお腹にたっぷりつまった卵と身をソースにして、パスタにからめた逸品。琵琶湖の春の恵みがそのままイタリアンに。季節限定の味に偶然出会えたことに感謝。また4月に来なくては。
●くらおポークの骨付きモモ肉
近江のブランド豚「蔵尾ポーク」の骨付きモモ肉の塊をブロードで蒸し焼きにして、たっぷりのほうれん草を添えた豪快な一品。肉は、ほろほろと柔らかく、噛み締めるごとにガツンと肉の甘みが広がって、肉を食べたという充足感に満たされます。骨周りの肉は文句なしに美味しい。果実味あふれるワインとも良く合います。
美味しかった食事の後は、食後酒タイム。窓越しに夜桜を愛でながら、今宵はグラッパをいただくことに。スタートが早かったので、電車の時間を気にせず、のんびりできます。〆のエスプレッソまで美味しく楽しくご馳走様でした。
こちらでお食事する度に、滋賀が豊かな土地であることを舌と胃袋で実感。ひとつひとつの料理は、派手さや豪華さはないけれど、琵琶湖の春の恵みがしみじみと胃袋に染み渡る美味しさ。何度も食べことのある素材の新たな一面に出会う新鮮な驚きもあって、楽しい夕餉となりました。
これから夏から秋にかけては、どんな素材のお料理がメニューに並ぶのか、気になるところ。観劇の帰りに、また立寄りたい。
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●Osteria Chielo Alto (イタリアン)
住 所:大津市唐橋町7-41
電 話: 077-534-5588
最寄駅:JR「石山」駅より徒歩8分
備 考:支払いは現金のみ
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