2日目(3月20日)
この日は晴天!まずは岩櫃城址へ向かいます。
7:25 高崎 → 8:29 郷原
岩櫃城址へは、JR吾妻線の「群馬原町駅」「郷原駅」の両駅からアクセスすることができるのですが、同じルートを往復するのは面白くないだろうと、岩櫃山に近いひと駅先の郷原駅から岩櫃城址へ向かい、群馬原町駅方面に下山することにしました。車窓から見えるのは岩櫃山!
郷原駅のホームに降り立つと、岩櫃山が有無を言わさぬ迫力でお出迎え。
岩櫃城址は、断崖絶壁の岩櫃山の頂ではなく、東側の峰続きにあります。
郷原駅は無人駅ですが、駅舎に岩櫃山のパンフレットと地図がおいてありました。部数が少なかったので、あらかじめ
サイトからダウンロードしておく方が無難かも。我々は地図で黄土色になっている真田道を東に向かって歩き、岩櫃城の本丸跡を目指すことにします。
「真田丸」の赤い六文銭の幟がはためく線路沿いの道路を左に進んで、踏切を渡り
突き当りの道標に従って
静かな住宅地を右側へと進みます
集落が途切れたところに
道標が2つ。心強い。
その先には、現在位置がわかる地図も設置してありました。まだまだ先は長い。
山道に入り、細い沢を渡ったりしますが、比較的歩きやすく、
ところどころに見える白い道標が、不安を拭い、迷うことなく、サクサク進めます。
駅から1500mのところまで来ました。
現在位置はこちら。
熊笹に覆われた道に遭遇しますが、
全国城めぐりネットの登城記で事前予習していたので、想定の範囲内。怯まずに前進。
藪を抜けると、ほら、ちゃんと道標。
殿屋敷と呼ばれる曲輪に出ました。南向きの良い場所で、現在は果樹園のようになっています。
ここから曲輪の横堀を進み二の丸を目指します。
本丸まであと250mの案内が。
岩櫃城の特徴をなす、放射状の竪堀を登ります。
竪堀や堀切、腰曲輪、その下に掘られた空堀などの遺構がいくつも残っていて
見ごたえあり。山城好きにはたまらない。
堀跡の様子を見るだけでも、この城の堅固さが伺えます。
竪堀の急な短い木製階段を登れば
二の丸跡
郷原駅前から、歩き始めて40分で本丸跡に辿り着きました。
岩櫃城由来記には、岩櫃城が、吾妻八景のひとつで標高802mの岩櫃山全体を機能的に活かした巨大な山城で、甲斐の岩殿城、駿河の久能城と並ぶ武田の「三名城」のひとつであること、真田信繁が少年時代を過ごした城であることなどが書かれています。
本丸の南側の堅堀跡を見下ろして。ここにも真田丸の幟があります。
本丸から北側の眺望。あちらに見えるお山は何かしら。
本丸の北西端にある北枡形虎口。水曲輪からの経路と繋がっています。
こちらは本丸南西に位置する南枡形虎口。
二の丸から本丸に上がる通路で南面を守る腰曲輪
二の丸跡から中城跡に出て
中城脇の空堀をめぐりながら山麓へ。
15分程下ると、東側の平沢登山口に到着。
周囲には、各種パンフレットを用意した休憩所やトイレ、駐車場があり
岩櫃山のいくつかの登山ルートをわかりやすく描いた地図もあります。
後ろを振り返って岩櫃山を目に焼きつけ、群馬原駅に向かいます。
東京電力原町発電所の調整池の左横から、藪っぽい道に入ると、東の木戸跡という標識があります。東の固めだった場所。
ここから番匠坂を下ると
国道145号に出ます。出口には、石灯籠や庚申塔が建っています。
ここまで来たら、もう案内はなくても群馬原駅まで行けます。
10時45分、群馬原町駅に到着。2時間少々の散策でした。
●岩櫃城址へのアクセス
*郷原駅 →(徒歩40分)→ 本丸跡
*群馬原町 →(徒歩30分)→ 一本松登山口→(徒歩15分)→ 本丸跡