12月29日(火) つづき
酒田2日目の夜は、庄内の海の幸を満喫しようと、小料理屋さんへ。
●井筒
訪れたのが、相馬楼に懐石弁当を出している・井筒です。
敷居は高そうですが、お品書きはとってもリーズナブル。旬の魚の料理もたくさん!
熱燗ならこれとお店の方が薦めてくれた酒田の地酒「初孫」を飲みながら、このようなオーダーを。
*日本酒:初孫 伝承生もと(
東北銘醸/酒田市) 5合
*お通し
*刺身:鰤、赤エビ
*ハタハタの塩焼き、田楽
*白子の唐揚げ
*イカの魚醤漬け
*寒鱈汁
●白子の唐揚げ
新鮮な鱈の白子に、うすーくうすーく片栗粉をまぶして揚げた逸品。唐揚げなので焦げ茶色のものが出てくるかと思いきや、雪のように白く美しい姿で出汁揚げ仕立てで供されます。熱々のところをふうふうしていただきます。揚げることによって白子の濃厚な旨みが際立って美味しい。熱燗も進みます。
●赤エビ刺身
庄内浜産の赤エビのお刺身。身はしっかりしていて、ねっとりとした旨みがあり、甘海老やボタン海老よりもココクと甘みが強く濃厚。美味。
●ブリ刺身
新潟で食べた鰤もそうでしたが、やっぱり日本海で獲れた鰤は、美味しいなぁ。太平洋側の鰤とは、別モノ。淡い色合いで繊細な脂の旨みがあって、絶品。
●ハタハタ
そして冬が旬のハタハタ。調理法が選べたので、相棒は塩焼きに、私は田楽にしてもらいました。
こちらが田楽。田楽味噌をつけて炙り、半擦りした白胡麻を散らしてあります。
こちらは塩焼き。ぷっくらしたお腹の中には
プチプチの卵がたーくさん。脂ノリノリの身は、ふっくらしていてほんのりと甘く、これぞ冬の味覚という感じ。あー幸せ。
●イカの魚醤漬
新鮮なイカの肝から作った魚醤にイカの身を漬け込んだ、イカ好きにはたまらん珍味中の珍味的な塩辛。酒田港から北西39kmの離島・飛島に古くから伝わる伝統食なのだとか。ガツンと塩辛いけれど、磯の芳香、濃厚な旨み、仄かな甘みが相俟った奥深い味わい。癖になる後を引く味で、少しずつ、舐めるように齧っては、熱燗をキューっと一杯。酒呑みにはたまりません。熱々のご飯と一緒に食べても美味しそう。
●寒鱈汁
〆は、寒鱈汁。寒鱈=真鱈をぶつ切りにして、頭から内臓まで余すことなく煮込んだ冬の庄内の名物料理。味噌仕立てになっていて、白髪ねぎと岩海苔で仕上げてあります。お椀の中に鱈の旨みたっぷり。身体がポカポカと温まります。お店の方曰く、一年中で最も寒い時期、暦でいうなら年明けの1月が、鱈に脂がノっていて一番美味しいのだとか。そういえば、町で見かけた寒鱈まつりのポスター、日程が1月下旬になってましたもんね。納得。
旬の地魚を使った料理はどれも美味しく、冬の庄内の海の幸を満喫できました。たっぷり食べて飲んでご馳走様でした。ほろ酔い気分で雪道をゆっくり歩き、酒田駅前のホテルまで戻ります。明日は早朝から大移動。ちゃんと電車が動きますように。
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●井筒(小料理屋)
住 所:酒田市中町2丁目3−27
電 話: 0234-24-1422
最寄駅:JR「酒田」駅 徒歩15分
備 考:クレジットカードの使用可
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