秋の日光小旅行のつづき
●逍遥園
旅の直前にネット上で見た写真があまりに素敵で、今回是非とも訪れたかったのが、日光山輪王寺の「逍遥園」です。
池泉回遊式の日本庭園で、小堀遠州の作とも言われています。男体山、女峰山、泣虫山を借景とし、池割は東西に長く、池泉を回遊するように小道をめぐらせる造りになっています。
1876年(明治9年)の東北御巡幸の際、明治天皇は、木戸孝允らを随え、この逍遥園も訪れているそうです。
日光の紅葉の名所で、庭園内には、イロハもみじ、千染、瓜膚楓、野村楓、ヤマモミヂ、一行院、出猩々等、日光全山の紅葉樹木10数種類が贅沢に植栽されているそうです。贅沢ですね。関東サツキの発祥地でもあるそうで、サツキやツツジも多く見られます。春のお庭もさぞ華やかなんでしょうね。
落葉が始まっていましたが、それもまた風情。
苔の緑に散る、葉の赤・・
池に映り込む紅葉を眺めながら、庭を1周。
真っ赤な紅葉の向こうに修復作業中の日光山輪王寺の三仏堂。
門の外の喧騒とは無縁の静かさ。
夜の特別拝観の為に15時でお庭側の入口は閉じますが、その後でも、宝物殿側から入ることができるということ、意外と知られていないのかな。15時過ぎの逍遥園、意外と穴場かも。宝物殿から大きなガラス越しに眺むる庭もまた格別。旅の最後を静かにゆったり過ごすことができ、気持ちが落ち着きました。
++ そして、帰路へ ++
時刻は15時40分。少し早目に駅に向かうことにした私たち。東照宮に向かう道路は相変わらず、大渋滞で、日光駅に向かうバスは来る気配もなく・・・。前方を見ると、駅に向かってゾエロゾロと歩く観光客の皆さん。その姿を見て初めて、ギクっ。
「・・・みんなこれから電車で帰るってことだよね」
紅葉の時期の日光、甘く見てました。のんびりしすぎてました、私たち。小走りで辿り着いた駅では、指定券の切符売り場に長蛇の列。乗車券は持っていたので、指定券なしで乗れる列車で帰ろうと駅の案内を見ると、臨時列車が出ることがわかりました。幸い先頭車両は空いていて、普通料金で、特急仕様のクロスシートの列車で、時間的にも特急並みの速さで、東京方面に戻ることができました。ふぅ。久々に綱渡り移動の旅行となりましたが、終わり良ければ全て良し・・・ということで。