●武家屋敷通り
島原の城下町の西の端にある鉄砲町の武家屋敷通りに来ました。
京の町のように碁盤の目のように区割りされ、北近江の柳ケ瀬のように通りの中央に溝が石組みで堅牢に造られていて、山清水がいきおいよく流されている。・・文明とは秩序美であることを頭と体で知っている住民たちの意思と犠牲によってけんめいに残されているといっていい。(司馬遼太郎『街道をゆく 島原・天草の諸街道』より)豊かな湧水を引いた水路が道路の中央に流れ、島原の観光名所になっています。
下級武士の居住区が区割りごと残っていて2軒だけが見学することができます。
●銀座食堂
この日の昼は、島原名物「具雑煮」をいただくことにしました。「貝」雑煮ではなく「具」雑煮です。
島原の乱の際、山や海から様々な食材を集めて煮込んだのが始まりとされます。丸餅に、白菜、山芋、大根、レンコン、ニンジン、椎茸、ゴボウ、かしわ、焼き穴子、蒲鉾、春菊などが入った具沢山のお雑煮。アゴの出汁に色々な具材の旨みが染みて、いいお味。
お腹がいーっぱい。冷えた身体も温まりました。