京都見物の後は、前々から気になっていたビストロでお食事を。訪れたのは、京都市役所の近くにある「ビストロヤナギハラ」です。



席に着くと、店のマダムが、シェアが基本なこと、2人であれば前菜2品、メイン1品くらいがちょうど良い分量ですと教えて下さいました。シェリーで喉を潤しながら、オーダーを決めます。
*食前酒:シェリーx2
*ジビエとフォアグラのテリーヌ
*トリップ
*シュークルートガルニ
*ワイン:Bourgogone Rouge Renommee 1995/Remoissenet Pere & Fils
*デザート:栗のクリームブリュレ、栗のパイ キャラメルアイス添え
*エスプレッソx2
●ジビエとフォアグラのテリーヌ
その店の特徴が出るパテ。オーソドックスな田舎風パテもあったのですが、豚・豚・豚になってしまうので、ジビエのテリーヌの方をいただくことに。お店の方の説明によると、鹿、キジ、山鶉が入っているのだとか。ジビエの野性味にフォアグラが加わった濃厚なテリーヌに、ディルの入ったグリーンサラダと、ピクルス、ミニトマトが添えてあります。厚切りのパテは、表面はしっといしていて、ナイフを入れるとずっしり。肉の旨みをぎゅっと閉じ込めた密度の高いタイプ。グリーンペッパーの爽やかな辛味が、野性味ある肉の旨みを引き立てています。ディルの香りを添えて食べるとまた美味しい。ワインを呼ぶ味。
●トリップ
豚タン、豚耳、白いんげん豆をトマトで煮込んでオーブン焼きしてあります。豚の内臓の旨みたっぷりのお料理なのですが、ちょっとトマト、トマトしているかな。濃厚なトマト味が全面に出すぎた感あり。普通に美味しいんだけれど、フレンチというよりイタリアンっぽいという印象。食べ応えあり。
●シュークルート・ガルニ
シェフは、フランスのアルザス地方で修業された方だとお聞きしたので、アルザス地方の代表的な郷土料・シュークルート・ガルニをいただくことに。自家製のソーセージ、自家製のベーコン、豚タンを、自家製のザワークラフトと煮込んであります。鍋ごと出てくる覚悟でしたが、お皿に取り分けて出てきました。見た目以上にドッシリとしたボリュームがあります。ソーセージは、香辛料使いが独特で、中華ソーセージのような熟成感と甘みに爽やかさも加わったパンチのある味わい。黒胡椒のほかキャラウェイとかクミンとかも入っているのかな。複雑な香りと旨みがあります。ベーコンはゆっくり寝かせて燻製にしているのかな。脂の甘みたっぷり。自家製のシャルキュ トリーのひとつひとつがレベルが高くて、ザワークラフトの熟れた酸味と良く合います。頼んで大正解の一品。食べ終わる頃にはお腹がいーっぱい。


●デザート
チーズもあったのですが、ワインがなくなったので、今回はパスしてデザートタイムへ突入。私は、和栗のクリームブリュレ、相棒は、和栗のパイのキャラメルアイス添えをチョイス。栗の甘みとカラメルの苦味って良く合いますね。秋の匂いを感じるデザートでした。満足。
こちらは、関西のグルメ雑誌系には、しょっちゅうどこかしこに登場する超有名店。肉料理の写真がどれも毎回美味しそうだったので訪れたのですが、期待以上の美味しさ。前菜で抱いた期待感が、メインで花開き、大いに盛り上がれるお店。肉好きにはたまりません。料理が出るテンポも程好く、ワインも良心的な価格のものをセンス良く揃えているという印象。CPはすこぶる高く、お会計を見てびっくり。京都観光して歩き回った後の比較的カジュアルな格好でも気軽に入れる雰囲気なのも観光客には嬉しい。店内は細長く、テーブル席が10席、カウンター席が2席だけの小さなお店なので、要予約。
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●ビストロヤナギハラ(ビストロ )
住 所:京都市中京区河原町二条上る清水町358
電 話: 075-231-7295
最寄駅:地下鉄「京都市役所」駅徒歩3分
備 考:支払いは現金のみ 訪れる際は要予約
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