●東郷平八郎像
薩英戦争の舞台となった錦江湾の海岸線に面した多賀山に、日露戦争の日本海海戦で、連合艦隊司令長官として、当時無敵とされたロシアのバルチック艦隊を撃破し、「東洋のネルソン」と賞賛された東郷平八郎の銅像があります。
東郷は、トラファルガーの海戦でフランススペイン連合艦隊を破ったイギリス軍のネルソン、アメリカ独立戦争でイギリス艦隊を破ったジョーンズと並ぶ「
世界三大提督」の1人。多賀山公園には、東郷平八郎の功績を称える碑があります。
日本海海戦の際に、旗艦・三笠に「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」という意味を込めてZ旗を掲げ、士気の高陽を図ったことなどが紹介されています。
その脇には、「聖将の碑」が建っています。
軍艦の舟梯子を模した狭くて急な勾配の石段を上がりきると、
等身大の銅像があります。
17歳の時に参戦した薩摩戦争の舞台となった錦江湾と桜島を見下ろしています。
初陣となった薩英戦争で、イギリス艦のアームストロング砲の凄まじさを見せ付けられた東郷は、「海から来る敵は海にて防ぐべし」と悟ったと伝えられています。
●祗園之洲 旧薩摩藩 砲台跡
多賀山に隣接する祇園之洲に、江戸の天保年間に、薩摩藩主・島津斉興、斉彬が2代に渡って築いた砲台跡があります。
薩英戦争の時に、イギリス艦隊の砲撃を受け、砲台は破壊。
跡地には、「旧薩藩砲台跡の碑」が建っています。
公園内には、薩英戦争記念碑と並んで、西南戦争の官軍戦没者の慰霊塔もありました。
空の青さが眩しい。