17:25呉港 →(歩き)→ 歴史の見える丘公園
呉の港が見渡せる丘へ行こうと、坂道をひたすら上ります。丘の上にある「歴史の見える丘公園」には、司馬遼太郎の『坂の上の雲』で、主役の秋山真之の親友として登場する俳人の正岡子規の句碑が建っているのです。
◆正岡子規の句碑
正岡子規の句碑は、呉の港が見渡せる「歴史の見える丘公園」の一角に建っています。


句碑には、子規の直筆で
軍港 呉かあらぬ 春の裾山 灯をともす
と刻んであります。
この句は、海軍従軍記者として出征する友人を見送るために呉を訪れた子規が、夕暮れの呉の港の情景を詠んだ句です。時は日清戦争の真っ只中。従軍記者として戦地に行きたくてたまらなかった子規にとって、裾山の灯が、軍港として歩む呉を照らす光景は、ことさら眩しく見えたのでしょうか・・・。と勝手な憶測。
句碑のある丘からは、戦艦「大和」を建造した旧呉海軍工廠の造船船渠(ドック)の上屋や呉港を見渡すことができます。

現在は、IHIマリンユナイテッド(石川島播磨重工業)のドック となっています。旧海軍の造船技術は、その後も様々な産業に引き継がれているのですね。

句碑のある公園には、旧呉海軍工廠のドックの壁石を使った記念碑や、戦艦大和の艦橋を象った塔などの記念碑がいくつも建ち、軍港だった呉の歴史を静かに伝えています。


さぁ、日が暮れる前に、丘を降りて、呉の繁華街へ向かうとしましょう。