身体が赤い飲み物と肉を欲した時に訪れるのが、新栄にある
Arbre de Bacchusです。ここは、いつ訪れても、パリのビストロの匂いがする美味しい豚肉料理が、しっかりとしたポーションで楽しめるビストロ。開店記念日の5月から1年間、毎日貼り重ねる日替わりのメニューは、電話帳以上の厚さになっていて、すごい迫力(^^) この日もアラカルトのメニューからのオーダーとなりました。
*食前酒:Pernod x2
*マテ貝とジャガイモのパセリバター焼き
*鯖のリエット
*スペイン産乳飲み仔豚の皮付き背肉のロースト x2
*ガトーショコラ x2
*ワイン:Castillo de Calatrava Cabernet Sauvignon 1994
*エスプレッソ x2
●La Mancha Castillo de Calatrava の Cabernet Sauvignon 1994
この日のワインは「メニューにはまだ載せていませんが」と店の方が薦めてくれた、スペインのLa Manchaの作り手Castillo de Calatrava のCabernet Sauvignon 1994。香りこそ穏やかですが、口に含むと、熟成感が広がり、透明感のある味わいの中に、果実の力強さ、果実が育った台地の豊かさを感じます。オリもほとんどなく、最後の1杯までヘタれることなく、楽しむことができました。仔豚との相性は抜群で、CPも申し分ない1本。まだあるといいな。
●マテ貝とジャガイモのパセリバター焼き
こちらは相棒のチョイス。こちらに来ると、前菜は、魚介類のキャセロール仕立てのお料理を頼むことが多い相棒。マテ貝を食べつくしてご満悦。
●鯖のリエット
鯖の旨みを凝縮したリエットは、カリカリバゲットとハーブサラダを添えて。エスプレット唐辛子のほんのりとした辛さと香りがアクセント。
●スペイン産乳飲み仔豚の皮付き背肉のロースト
皮付き仔豚なんて、なかなかお目にかかれないので2人揃ってのオーダー。しっかりとしたポーションが嬉しい。淡いピンク色に焼き上がった仔豚に、香ばしく焼き上げた皮、ビーツ、季節の菜の花が添えられています。黄金色に輝いた仔豚の皮は香ばしく、噛み締め甲斐のある旨さ。仔豚は見た目通り、しっとりとした焼き上がりで、溢れんばかりの肉汁に、思わず頬が緩みます。仔豚ちゃんらしい、柔らかな脂の甘み、繊細ながらコクのある肉の旨みと、ビーツのほんのりとした甘さと苦さが好相性。食べ応えアリの1皿でした。
●ガトーショコラ
食後の〆のデザート。品数を押さえ、定番モノをきっちり出すところが、私は好き。女子受け狙いで、必要以上にデザートに凝り出す店があるのだけれど、ビストロは、こうでなくては。この日選んだのは、ガトーショコラ。バニラアイスと、カリカリの焼き菓子、イチゴを彩り良くトッピングしてあります。
お店は、オープンしてから、3年になるのですが、店のコンセプトやシェフの作る料理にブレがなく、味に安定感があり、いつ訪れても、安心して、料理とワインを楽しむことができます。メニューには、常に、豚のパテ、アンドゥイエット、ブータンノワールなどが並んでいて、何を頼んでもハズれがない。ワインは料理に合う手頃なものが揃っているし、食前酒・食後酒もちゃんとある。年に数回しか訪れない客のことも良く覚えていてくれる点には、毎回、恐縮するばかり。料理の出てくるペースもゆったりしていて、急かされることなく、ワインと会話を楽しみ、料理を味わう・・・この日も、そんな幸せな一夜となりました。ご馳走様でした。
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●Arbre de Bacchus (ビストロ)
住 所:名古屋市中区新栄2-10-14 電 話: 052-242-1178
最寄駅:新栄2番出口より、徒歩5分
備 考:クレジットカードの使用可*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*