都電荒川線散歩のつづき。
■庚申塚
都電荒川線の中で乗降客が多いのが、こちら庚申塚。
●巣鴨猿田彦大神庚申堂
都電を降りるとすぐ目に入るのが、「巣鴨の庚申塚」と書かれた碑です。
巣鴨の庚申塚は、中山道と王子道の交わる交通の要所だったことから、かつてこの地には、道標を兼ねた庚申塔が建っていました。
江戸時代には、旅人の立場(休憩所)として栄え、その賑わいは「江戸名所図会」や浮世絵にも描かれました。
現在、庚申塚があった場所は、猿田彦神社になっていて、庚申堂には、道の神、旅の神とされる猿田彦大神が合祀されています。
その先には、おばあちゃんの原宿として賑わう「巣鴨地蔵通商店街」があります。
●高岩寺(とげぬき地蔵)
商店街を訪れた人が、まずは目指すのが「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる高岩寺です。本堂に祭られている地蔵菩薩様は秘仏で一般に公開していないため、そのお姿を和紙に写して作られたという御影(おみかげ)が授与されています。
境内左手にある「洗い観音」も人気で、自分の身体の悪いところと同じ場所に水をかけて擦って洗うと病が治るという言い伝えを信じる参拝客たちが絶え間なく訪れています。
●菊谷
この日は、巣鴨商店街にある蕎麦屋「菊谷」で昼蕎麦酒。酒の肴のメニューには気の効いた一品料理が並んでいますが、昼の混んでいる時間帯は、おまかせしか対応が出来ないとのことでしたので、日本酒・四季桜(五尺)、おまかせの酒肴、もり蕎麦がセットになった「菊酔ひ膳」を頼むことにしました。 この日の酒肴は、鯖の燻製、きんぴら牛蒡、海苔の佃煮、蕎麦味噌、小芋、それに、葉山葵のお浸し。鯖の燻製が燗した四季桜と好相性。蕎麦は、洗練された上品な荒挽きで、香り、コシ、喉越し共に良く、蕎麦つゆは、キリっと辛口の江戸前で、言うことなし。客の少ない昼下がりにのんびり訪れたい。
燗酒で温まったところで、散策は、まだまだ続きます。