1日目(12月17日)
6:12 名古屋 → 大垣 → 米原 → 敦賀 → 10:47 福井
富山行きの往路は、米原経由にしました。早朝、名古屋を出発しまずは福井を目指します。
●手打ちそば処やっこ
福井では、乗継時間の2時間を利用して昼食タイム。地酒と蕎麦を愉しもうという計画です。訪れたのは、繁華街とは反対側の出口から徒歩10分程の住宅地に佇む「手打ちそば処やっこ」です。暖簾がかかるのと同時に店内へ。手前がテーブル席、奥が座敷になっています。我々は、テーブル席に陣取り、冷えた身体を温めるべく、熱燗を注文します。
*梵 ひやおろし 純米
*葉山葵
*きのこと小海老のかき揚げ天
*おろし蕎麦(細打ち、太打ち)
●梵 ひやおろし 純米
福井のお酒と言ったら、鯖江の蔵元・(
加藤吉平商店/鯖江)の梵ですね。冷でもうまいが、燗にした時の味の広がりと厚みがたまらない。
●きのこと小海老のかき揚げ天
キノコの香りと、エビの食感が程好いかき揚げは、大ぶりでの厚みがあって、これだけでお腹一杯になりそう。季節限定に惹かれて頼んだのですが、地元の皆さんのほとんどは、定番メニューにある甘エビのかき揚げ天を注文。・・・その手もあったか。
●葉山葵のお浸し
箸休めにもなりますし、酒の肴にもぴったり。
●おろし蕎麦
福井なら、おろし蕎麦だろうと、細打ちと太打ちを注文。どちらも蕎麦の風味は穏やか。太打ちは噛み締めると後からほんのりと甘みを感じるタイプ。細打ちの方が香りがいいかしら。おろしは、辛味が薄いタイプ。この蕎麦には、山葵の方が合ったかも。どちらかは、ざるにすれば良かったと後悔。蕎麦つゆは、名古屋程ではないけれど甘い系。鰹の風味はいい感じなんだけれど、醤油のせいかな。と思って調べたら、北陸の醤油は総じて甘いみたいですね。特に旧加賀藩だった地域では、甘い醤油を好んで使う「甘口醤油文化圏」ともいうべき
傾向が強いらしい。ふーん合点。
蕎麦屋というより、地元の食堂といった風情のお店で、開店して30分も経たないうちに、地元の家族連れらで、ほぼ満席になる人気店。メニューは、ソースカツ丼セットや、牛すじ丼セットなどセットものが中心。蕎麦だけを目指したら、ちょっと肩透かしの感はありますが、県外者にとっては、福井の地酒が昼から飲め、駅からのアクセスもいい、という利点はあるのかな。
12:43 福井 → 金沢 → 15:17 高岡
福井で昼蕎麦酒して、いい気分になった我々は、再び列車旅に戻ります。
つづく