7月18日(祝)
弘前最終日。この日は、FIFA女子ワールドカップ ドイツ2011の決勝戦があり、当然のように、朝3時半から起きて、なでしこジャパンの応援に声を枯らし、表彰式はもちろん、選手のインタビュー、朝のニュースに至るまでテレビに齧り付き状態だった我々。はっと我に返った時は7時半を過ぎてたかな。慌てて朝食を摂り、1時間ほど仮眠してから、始動。弘前駅で借りた
観光用無料貸自転車に乗って、街をぶらぶらすることにしました。
まずは、弘前城の外濠をぐるっと1周。
お堀に映る亀甲門
小鴨が泳いでいました。
すぐ近くには、司馬遼太郎も訪ねた石場家があります。軒が張り出した木造アーケード「コモヒ」は、豪雪地域ならではの知恵。
岩田家の公開は土日のみでした。残念。
「リンゴ梯子修理致します」の貼紙が、リンゴの町・弘前らしい。
なみなみと水を湛えた西堀。
お堀沿いに桜並木が続きます。
緑の蓮で覆われた蓮池では
蓮の花が鮮やかなピンク色の花を咲かせていました。
埋門跡を出たら西へ向かいます。
●誓願寺
向かったのは、弘前城築城の際に、北西の守りとして建てられた誓願寺。山門は、重層、切妻造り、妻入り、こけら葺きの四脚門です。
懸魚に鶴と亀が彫刻されていることから「鶴亀門」とも呼ばれています。
山門から真っ直ぐ伸びる道路の先に、城の南西を守る長勝寺と禅林街が見えます。
●大浦城跡
続いて、鯵ヶ沢街道を岩木山方面へ3km。大浦城跡を目指します。
大浦城は、1502年(文亀2年)に、大浦氏の居城として、岩木山の南東麓に築かれた平城です。一国一城令により廃城となり、城内にあった建物は、破棄あるいは、移築され、大部分の遺構は消滅しています。台所の建物は、津軽氏の菩提寺・長勝寺の庫裏として移築され、現在修復工事中。
城址は、現在、津軽中学校校となっていて、石碑と説明版が建っています。
●Le Chocolat
リンゴ王国弘前は、「
アップルパイのまち」でもあります。地物のリンゴを使ったアップルパイを作るお店は、弘前中心部だけでざっと45軒以上。
アップルパイガイドブックを参考に、アップルパイを買い求めたのが、Le Chocolatです。
おいしそうな匂いがするお洒落な店構えでしょ。ショーケースに並ぶケーキはどれもおいしそうですが、初志貫徹でアップルパイを購入。パイは、サクッとカリっとしていて、リンゴの酸味とシャキシャキ感を生かした、甘さ控えめの大人の味。美味でした。
●食品市場
弘前で食品市場というと、駅前の虹のマートが有名ですが、こちら、日曜と祝日はお休み。帰りの新幹線の晩酌のお伴を探しに中土手町へ。弘前中央食品市場と中土手魚菜センターという、地元の人向けの、小さな食品市場が向かい合わせに建っています。ハタハタの塩焼き、鮎の甘露煮、イガメンチ、山菜の水煮などなど、郷土色豊かなお惣菜が並んでいました。
旅の楽しみの1つが、マンホールチェック。弘前のマンホールのデザインは、
やっぱりリンゴ。中央には、津軽藩の旗印で、弘前の市章の 卍 が刻まれています。