7月17日(日)
今回の旅行で印象的だったことの1つが、弘前城の近くで津軽そばを食べていた時、たまたま隣り合った地元の年配のご夫婦から
「弘前はフランス料理の街なので、是非フランス料理を食べて帰って下さい」と薦められたことかしら。
弘前は、町の規模の割合には、
フレンチやイタリアンの
レストランが多いとのこと。日曜祝日に営業している店には限りがありましたが、せっかくの機会なので、スローフードに力を入れている『
レストラン山崎』の姉妹店『
Bistro Le Cochonnet』を訪ねてみることにしました。青い壁に赤いカフェカーテンがかかり、そこに地産地消の緑の提灯が揺れる、キッチュな外観から受けた印象通りのフランス食堂。4人がけテーブル席4卓、カウンター席数席あるお店を、シェフがたった1人で切り盛りしています。
*食前酒:カンパリx2
*木村秋則さんの自然農法栽培リンゴの 冷製スープ
*長谷川自然牧場産熟成豚肉のパテ
*ケバブサラダ
*タラのタジン
*鴨のコンフィ
*パティスリー山崎のスイーツ
*ワイン
*エスプレッソx2
●木村秋則さんの自然農法栽培リンゴの冷製スープ
こちらは、相棒のチョイス。氷水の入った大ぶりのグラスに、冷たいリンゴのスープを注いだ器を浮かべた演出が涼しげな1品。ベースのスープがしっかりしていて、リンゴの柔らかな甘みと酸味を優しく受け止めています。口当たりはトロリと滑らかで、後口はすっきり。スープの旨味、リンゴの酸味、クリームのバランスが取れた美味しいスープでした。リンゴ好きの相棒もにっこり。
●長谷川自然牧場産熟成豚肉のパテ
店の名前の通り、ここは、地元・鯵ヶ沢の
長谷川自然牧場産の豚肉料理に力を入れたお店。黒板のメニューには、パテ、リエット、ソーセージ、シノワ、ステーキ、カツレツ・・・と色々書かれていました。分厚くカットされたパテは、中央にフォアグラが入ったタイプで、重みがあり、見た目以上の食べ応えアリ。
●タラのタジン
小さなタジン鍋で熱々のところを供されます。中はタラと野菜がたっぷり。クミンの香りがアクセント。
●ケバブのサラダ
こちらは相棒のチョイス。スパイシーに味付けされた薄切りのケバブたっぷりのサラダ。野菜にはビネガーがしっかり効いていて、フレンチテイストな仕上がりだったそうです。ボリューム満点。
●鴨のコンフィ
こちらも相棒のチョイス。ビストロ料理定番のコンフィ。たっぷりのポテトが添えてあります。しっかりした味付け、カリっとした焼き具合がよろしく、塩の按配がちゃんとビストロしているとのこと。
●デザート
デザートは、ショーケースに並べた姉妹店『パティスリー山崎』のスイーツから選ぶスタイル。こういう潔さ、好きだなぁ。
ここは、注文、料理、給仕、会計・・・全てシェフ1人で切り盛りしているフランス食堂。姉妹店の協力を得て成り立っているとはいえ、お1人ですからね。時間がかかったり、前菜よりメインが先に出たり、片方の客の料理が先に2皿出揃ったり・・・なんてことは「ご愛嬌の範囲内」。客は、奮闘するシェフを温かく見守りながら、のんびりワインでも飲みながら料理を待ちましょう。料理はちゃんとビストロしています。いやいや、よくやってらっしゃいます。
気軽な雰囲気で、手軽な価格で料理とワインが楽しめるとあって、店は繁盛していて、おばちゃんたちが喫茶店でランチでもするような感じで、短パン・サンダルなおっちゃんが居酒屋にふらりと立ち寄るような感じで、寛いでいらした姿が印象的。フロア全体が、ゆるい雰囲気に包まれていて、弘前のフレンチの裾野の広さを垣間見ることができた楽しい一夜となりました。
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●Bistro Le Cochonnet (ビストロ)
住 所:弘前市土手町16
電 話: 036-8182
備 考:支払いは現金のみ*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*