7月17日(日) つづき
●こみせ通り
弘南鉄道「黒石」駅から、8分程歩くと、黒石観光の中心地で、日本の道百選にも数えられる「こみせ通り」があります。
こみせは、豪雪の津軽地方ならではの木造アーケード。昭和の面影を残す、風情ある町並みを散策・・・のつもりが、この日は、クラシックカーイベントの開催中。中町界隈は、昭和なクルマ達の展示会場となっていて、ベンチャーズの音楽が鳴り響き、ビールや焼きそば売りの屋台が並び、車好きの男性ファンで大賑わい。お祭り気分を楽しめました。
●くろいシスト
中町界隈を歩いていると、軒下や木陰に小さな家型の木箱があります。さて何でしょう。
木箱は、
くろいシストという宝探しゲームの宝箱で、町の18箇所に隠されています。
ヒントを頼りに、宝箱を探し出したら、箱の中の宝物と、自分が用意した小さな宝物を交換するのがルールです。宝探しの宝物が次々と変わっていくので、終わりがない、というのがこのゲームの魅力でもあり、面白さでもあるようです。(詳しくは、
まるごと青森さんのblogでどうぞ) 旅行者も気軽に無理なく参加できる楽しさがあります。私が、見つけたこの宝箱の宝物は、今は何に変わっているかしら。
●菊の井醸造店
こみせ通りには、2軒の酒蔵があります。銘柄酒「菊乃井」の看板を掲げた
鳴海醸造店をお訪ねしたら、季節限定の生酒など数種類のお酒が試飲中。帰りの新幹線で飲む「常温で保存可能な4合瓶を探している」と話したら、火入れをした純米酒も試飲させてくれました。「よし、これにしよう」とお買い上げ。まだまだあちこち歩くのに、酒瓶を背負うことになった相棒。・・・いやはや、スミマセンでした。
●黒石城跡
こみせ通りの南側の御幸公園の一角に、黒石城址と刻んだ石碑が建っています。黒石藩は、津軽藩の支藩で、津軽藩3代藩主・信義の弟・信英が、5000石を分知され、陣屋を築いたのに始まります。黒石津軽氏は、8代親足の時に、さらに6000石の分与があり、1万石の外様大名となりました。
陣屋跡は、公園になっていて、南側に堀の跡が残る他、市民会館北側に大手門跡の石碑と、僅かに枡形が残るだけとなっています。
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旅の密かな楽しみの、マンホールチェック。黒石で見たのは・・・
名産の「こけし」を中心に「リンゴ」「稲穂」を配したデザイン。こけしの中央の、「弓」という字を背中あわせにしたようなマークは、黒石藩の旗印と替紋で、現在は、黒石市の
市章に用いられています。なるほど。藩の旗印が、市や町の印として残っているケースは、結構、あるみたいですね。