7月16日(土) つづき
弘前公園 13:07 ⇒ (弘南バス) ⇒ 岩木山神社前 13:33
嶽温泉に行く途中、岩木山の南東麓にある岩木山神社を訪ねました。
●岩木山神社
津軽の人が古くから「お山」として崇めてきた岩木山。今も、旧暦の8月1日に、集団で岩木山に登り、ご来光を拝む伝統行事「お山参詣」が行われています。この岩木山を祀るのが岩木山神社で、山頂に奥の院が建てられたのは今から1200年前の宝亀11(780)年。お天気のいい日だと、鳥居の上に岩木山の山頂が拝めるそうです。
杉木立の参道を200m程進むと、正面に朱色の楼門があります。長勝寺の三門に似た佇まい。
楼門の前には、獅子のような鬣が雄々しい狛犬が鎮座。
楼門の右手奥には、神水が湧き出している場所があります。山頂にある奥宮を参拝する登山者は、邪気を神水で清めてから入山することから、禊所と呼ばれています。
石段を登って振り返ると、楼門の玉垣に戯れるようにしがみいく狛犬に気がつきます。柱の陰から参道を覗き込んでいるようにも見える、愛嬌のある姿をしています。
狛犬目線で参道を見下ろしてみます。
楼門内正面に中門があり、垣の中に拝殿があります。
拝殿後方には、見事な本殿が鎮座しています。
拝殿の右手奥には、白雲大龍神を祀る白雲神社がひっそり佇んでいます。
境内左手から、奥宮のある山頂へ向う百沢登山道の入口があります。
案内標によると、山頂までは4時間15分とのこと。
山登りは無理なので、高照神社へと続く1,8kmの高照遊歩道を散策することにしました。
●百沢寺 霊園
岩木山神社の社務所の裏に、明治の神仏分離以前の岩木山の信仰を伝える、百沢寺霊園があります。岩木山神社は、明治初期まで、別当である百沢寺の支配下にあり、修験道の大霊場でした。神仏分離令によって、寺と修験道が廃止され、廃仏毀釈が行われるようになると、ここに祀ることが出来なくなった三尊仏、厨子堂、五百羅漢が、長勝寺の「蒼竜窟」に移され、寺の歴代和尚の墓は、この霊園に移されました。
静かな杉木立の中を30分程散策すると
●津軽藩4代藩主津軽信政廟所
林の奥に津軽藩4代藩主で名君と讃えられた津軽信政の廟所があります。
●高照神社
廟所の近くに佇む高照神社は、4代藩主・津軽信政を神式で埋葬するために、5代藩主・信寿が建立。津軽を統一した、藩祖・為信と4代藩主・信政が祀られています。
岩木山神社のすぐ近くなのに訪れる人も少なくひっそりと静まり返っていました。
岩木山神社まで戻り、足湯にのんびり浸かって一休み。バスで嶽温泉に向かいます。
岩木山神社 15:43 ⇒ (弘南バス) ⇒ 嶽温泉 15:55