7月16日(土)
弘前を訪れる前に『津軽百年食堂』を読んで旅行気分を高めていた私。弘前の郷土食「津軽そば」に興味津々、是非とも食べてみたくなりました。・・・という訳で、この日のランチは、「津軽そば」にしました。訪れたのは、弘前城の東門から徒歩3分程の場所にある、畠山製麺所です。製麺直売所の隣に併設された食堂で、「津軽そば」を食べさせてくれる、そんなお店です。10席あるかないかの、小さなスペースで、l近所の人と一緒に丼をすする・・・なんだか、香川で讃岐うどんの製麺所をお訪ねした時のような気分です。
●津軽そば
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津軽そば」は、小麦粉の代わりに大豆の粉をつなぎを使い、日持ちを良くする為に「煮置き」して打つのが特徴な、津軽地方特有の郷土そばのこと。東京風の「蕎麦」とは、ベツモノと理解した上でいただきましょう。
ここ「畠山製麺所」の津軽そばは、淡色のおつゆに、細くて儚げな麺が泳ぎ、天カスがトッピングしてあります。麺は、小麦粉の粘りがないせいか、箸で持ち上げると、はらはらと切れる、柔らかさ。出汁は、魚の焼き干の旨みを生かした穏やかな醤油味。食べると優しい気分になれる、そんな、1杯でした。
●おにぎり(マス)
津軽そばの残ったおつゆは、おにぎりと一緒に食べるのが、ツウな食べ方・・・だそうで、カウンターには、手作りのおにぎりが用意されています。具はマスのみ。ご飯はパラリとほぐれ、塩加減もよろしく、何気に美味しい。
当初は、『津軽百年食堂』のモデルになった「三忠食堂」に行ってみたかったのですが、観光エリアから少々離れた場所にあり、お城近くにある分店では「津軽そば」を扱っていないことがわかり、時間の都合で断念。第2候補として、「畠山製麺所」を訪ねたのですが、店の佇まい、雰囲気、お客さん、おばちゃんとのやりとり、そしてそばとおにぎりの味、どれもが津軽の日常を感じさせるものがあり、いい思い出になりました。ご馳走様でした。
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●畠山製麺所(津軽そば)
住 所:弘前市蔵主町
備 考:弘前城東門から徒歩3分*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*