お盆の真っ只中、どうしても鰻が食べたくて、三島へ行ってきました。三島の鰻は、活締といって、鰻を地下水に数日間さらし、余分な脂や臭みを落としてから使うのが特徴。三島の鰻を代表する店に、「
桜家」、「
本町うなよし」がありますが、今回は桜家を再訪することに。
桜家は、開店前から店頭に予約表が出ています。まずは、ここに名前と人数を記入。この日は、開店30分前の10:30の時点で7組目でした。これまでの経験上、GWやお盆の真っ只中でも、開店の20分から30分前にお店に着いて、予約表に記入できれば、開店と当時に入店可です。
開店時間になると、店の警備員さんが、記入順に名前を呼んでくれるので、店の前にずっと並んでいる必要無し。
暑さを避け、源兵衛川の水辺で、涼むことにしました。三島は水どころ。町のあちこちに綺麗な湧水が湧いています。川の水は冷たく、足を浸していると、暑さ知らーず。
11:00の開店と同時に案内されたのは、2階の座敷。席はあらかじめ割り振られていて、名前で案内してくれます。大勢の客を混乱なく、スムーズに仕切っていくオペレーションは、さすが老舗。店は綺麗だし、料理は美味しいし、言うこ無し・・と言いたいところなのですが、1つだけ難点が。
・・・・それは、お酒が出てくるのが、遅いこと。酒飲みは酒さえあれば、いくらでも待てるのですが、酒を待つことには、寛容になれないところがイケマセンね(^^ゝ
そして、この日のオーダー。桜家に来たら、「うまき」はマスト。肝煮もやっぱり外せない・・・ということで、こんな感じになりました。
*熱燗:牧水 (渡辺酒造/沼津) x2
*鰻きも時雨煮
*うまき
*うなぎ重箱x2
・・・
前回とほとんど一緒です。
●熱燗
お酒は、沼津の蔵元・渡辺酒造の「牧水」を燗で。山椒との相性が良く、軽やかな鰻の旨みを殺さない、食中酒。
●鰻きもの時雨煮
ここの肝煮は、甘辛濃いタレで煮詰めるのではなく、さらりとした上品な煮汁でさっと炊いた優しいお味。身が柔らかく、肝の苦味とほんのりした甘みが堪能できます。生の山椒を擂った、青々として薫り高い、自家製山椒を足すと、さらにウマウマ。お銚子もう1本、早めに頼んでおこう。
●うまき
さらっとしたタレで焼いた鰻の蒲焼をふんわりと卵で包んだうまき。刻んだ蒲焼のカケラから、メインの蒲焼への期待が高まる逸品なのですが、仕上がりにバラつきがあるのかな。きょうの卵は少々固め。蒲焼の柔らかな風合いとのバランスがイマイチ。充分に美味しいのですが、ベストの味ではない。残念。
●うなぎ重箱
そしてメインは、蒲焼。肝吸いと漬物がついています。蒲焼は、丼と重箱があり、2枚、3枚、4枚から選ぶことが出来ます。我々は、2枚で重箱にしました。鰻は、大ぶりで身が厚く、ふわっと軽やかな焼き上がり。家伝のタレは、醤油味が勝った、さらっとした辛口で、三島の鰻の風味を生かした、繊細で軽やかな仕上がり。これに自家製の山椒の香りが加わると口福至極。あぁ、この味、この味。コテコテの甘辛濃い味の蒲焼とは対極の美味しさ。濃い味がお好きなら、卓上の小瓶に用意されたタレをお好みで垂らしていただくも良し。
鰻を食べるだけのために、わざわざ三島まで来ること、この半年で3回。三島の鰻を語らずして、今年の上半期の食を語れず。さあてっと今度はいつ来れるかな。その前に、岐阜の天然鰻を食べに行くべきか・・・だなんて、あまりにも平和な悩みですね。
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●桜家 (鰻)
住 所:三島市広小路13-2
電 話: 055-975-4520
最寄駅:伊豆箱根鉄道「三島広小路」駅徒歩2分 JR「三島」駅徒歩10分
備 考:支払いは現金のみ 週末は14時前に売切れ閉まいになることも。
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