食べ友の
naohさんと、休日の午後、昼だら酒を楽しみました。昼から、アラカルトで料理とワインがガッツリ楽しめるビストロ・・・ということで、訪ねたのが、オレンジ色のカフェカーテンが眩しい新栄のビストロ・
Arbre de Bacchus です。
ランチのメニューもCPが高く魅力的ではありますが、ここに来たら、やっぱり内臓系がいただきたい。・・・と、アラカルトのメニューから前菜・メインと1人2品ずつオーダーすることに。
*食前酒:pernod x2
*terrine de maquereau さばとマッシュうポテトのテリーヌ
*fruit de la mer au safran じゃがいもと魚介の煮込 サフラン風味
*boudin noir ブーダンノワール
*tablier de sapeur トリップのカツレツ“タブリエ サプー”
*banana roti バナナのロースト
*gateau au chocolat ガトーショコラ(焼きチョコレートケーキ)
*ワイン:ハウスワインのカラッフェ(白)
Vin de pays de Vaucluse Fondreche 2007
*食後:エスプレッソx2
いつもは2人でワイン1本開けるのがやっとなので、赤ワインに合わせて前菜から肉系で通すことが多い私たち。この日は3人いるから、ワインも白・赤と2本開けられるね・・・と、前菜はお魚系のメニューを選ぶことにしました。
●terrine de maquereau さばとマッシュうポテトのテリーヌ
ベーコンを敷き詰めたテリーヌ型に鯖とマッシュポテトを美しく詰めて、気前良く分厚くカットしたテリーヌに、カレー風味のトマトソースを添え、ビネガーの酸味を効かせたハーブサラダと一緒に供されます。クミンの控えめながらスパイシーな香りが食欲をそそります。舌触りが滑らかなマッシュポテトに包まれた鯖は肉厚で、カレー風味のトマトソースとの相性は抜群。仄かなクミン香りが、鯖の臭味を消し、後味もよろしく、ワインが進みます。
●fruit de la mer au safran じゃがいもと魚介の軽い煮込 サフラン風味
こちらは相棒のチョイス。小鍋で登場。蓋を開けると、白身魚、ホタテ、アサリ、ブロッコリー、ジャガイモと盛りだくさん。あらかじめ別立てで作っておいた魚の旨味を凝縮したスープを小鍋に移し、魚介類を加えてさっと火を通して仕上げたのかな。魚も貝も火の通り具合が良く、スープは魚の出汁がしっかり効いていて、とても美味しかったご様子。また食べたくなる1品。
●boudin noir ブーダンノワール
ポテトのピュレを敷いた皿に、リンゴのソテーを乗せ、その上に豚の血のソーセージ・ブータンノワールが1本、ででんと盛り付けてあります。ブータンノワールは、豚の血を使ったソーセージ。豚を余すことなくしっかり食べるフランスの食文化を感じさせるお料理です。こちらのはガツン系ではなく、柔らかく優しい仕上がり。舌触りは滑らかで、濃厚な旨みが、とろりと艶かしく広がります。焼いて酸味を凝縮させたリンゴとの組み合わせは定番。リンゴの酸味が、ブータンノワールの深みのある旨みを引き立てます。ポテトピュレと一緒に軽やかにいただくも良し。ワインを呼ぶ味。
●tablier de sapeur トリップのカツレツ“タブリエ サプー”
こちらは、相棒のチョイス。牛の二番目の胃袋をカツレツにしたリヨンの名物料理です。その形が工兵(Sapeur)の皮製エプロン(Tablier)に似ていることからタブリエ・ド・サプールと呼ばれているそうです。こちらのお店のtablier de sapeur は、夏野菜のラタトューユの上に盛られ、茹でたポテトとレモンが添えてあります。カツレツは、カラリと香ばしく揚げてあり、酸味を効かせたラタトューユをソース代わりにしていただきます。ポーションも味わいも軽やかで、サクサクっと楽しめた1品だったそうです。
●Desert
食後は、私が、「20分お待たせします」とおことわりしてあるbanana roti(バナナのロースト)を、ショコラ好きな相棒は、gateau au chocolat (ガトーショコラ)をいただきました。
ここは、本場パリのビストロの匂いを感じる料理を、しっかりとしたポーションで、ゆったりと楽しめるビストロ。アラカルトのメニューは、ピエドコション、アンドゥイエット、ブータンノワールと豚内臓系の料理が充実。仔羊や仔牛も色々な部位を使った魅力溢れる料理名が並び、眺めているだけでも楽しい。料理を仕上げるのは、基本的にシェフ1人なのに、シェアありきでなく、時間はかかっても人数分のお皿を同時に出す、そんな当たり前のことを、当たり前のこととして普通にやってくれるお店。お隣さんのランチメニューをチラ見したところ、寂しくないポーションン。ランチのCPはかなり高いかも。
この日は、12時半にスタートして、食前酒を飲みながらメニューを選び、前菜、メインと食べて、デザート選びに官々諤々し、最後に食後のエスプレッソを飲み干したら、時計は16時になっていました。・・すっかり長居をした私たちを途中で追い出そうとすることなく、笑顔で見送ってくださった、シェフとスタッフに感謝。今度は仔羊料理、食べてみたい。
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●Arbre de Bacchus (ビストロ)
住 所:名古屋市中区新栄2-10-14 電 話: 052-242-1178
最寄駅:新栄2番出口より、徒歩5分
備 考:支払いは現金のみ*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
とある日のランチメニュー
私たちが頼んだのはアラカルト。
以前のレビュー:
2009年5月