8月21日(金) つづき
盛岡から列車を乗り継いで1日かけて東京まで戻ってきた日の夜、池袋で梯子酒。2軒目に訪れたのは、池袋東口の明治通り沿いにある『
手打ち蕎麦 美蕎』です。


白い壁に暖簾の紅色が映えるお洒落な店構え。「本日の蕎麦 宮城県七ヶ宿」の貼紙にワクワクしながら、階段を降り、地下にある店内へ。「いらっしゃいませ」と迎えられた店内は、外観のイメージ通りの、和風モダンな設え。席数20程の狭い空間ながらも、掃除が行き届いていて、落とした照明、静かに流れるジャズが心地良い空間を作り出しています。メニューの日本酒や一品料理はなかなか気が効いていて、眺めているだけでも楽しい。
*日本酒:田酒 特別純米(
西田酒造店/青森)
*お通し:青菜のおひたし
*自家製焼きみそ
*蕎麦:せいろ、粗挽き


●日本酒
日本酒は、青森の銘酒『
田酒』の特別純米をぬる燗で。米の旨味が凝縮された厚みがある、切れの良い飲み飽きしない純米酒。久々に呑みましたが、しみじみと旨い。
●突き出し
お酒を頼んだら、青菜のお浸しが出てきました。蕎麦屋だけにお出汁の味がしっかりしているから、こういう何気ない惣菜も、ちゃんと美味しいのが嬉しい。
●自家製焼きみそ
蕎麦の実の入った自家製の焼きみそをシャモジに塗って香ばしく焼き上げたもの。田酒との相性も抜群。
●蕎麦
お酒がなくなりかけて、そろそろお蕎麦をお願いしようかな・・・と思った頃合に、お店の方から「お蕎麦用意しても良いですか」の声がかかります。こういう間合いが、なんとも心地良いですね。
程なくして供されたお蕎麦。写真下の左側が粗挽き、右側が普通のせいろ。

粗挽き
色は少し黒味がかった艶のある幅広の極太麺で、ギュっと噛み締め甲斐のある固コシ系。季節的に蕎麦の香りは控えめですが、噛み締める毎に、蕎麦の甘みが感じられます。洗練された田舎蕎麦といった風情。
せいろ
こちらは相棒のチョイス。こちらは、綺麗に切り揃えられたコシのある中細麺。十割蕎麦なのに、ボソボソ感はなく、舌触りは滑らかで、喉越しもいい。
蕎麦つゆは、鰹出汁の風味がしっかりした濃い口。やや甘さが勝っていたかなという印象。蕎麦にちょいとからませてから手繰るといい感じ。こちらの進み具合を見計らって、熱々で供される蕎麦湯は、とろりと白濁したポタージュタイプ。蕎麦つゆとの相性がよろしく、最後の1滴までしっかりいただきました。
池袋であることを忘れさせてくれる、静かで落ち着いた雰囲気の中、選りすぐりの日本酒を気の効いた肴をつまみながらしっぽり楽しむことが出来るお蕎麦屋さん。店内には、スタッフの目が行き届いていて、居心地良く酒盃を傾けられます。池袋で「飲んだ後の〆めるのには、格好なお店。実家に顔を出す時に、立ち寄りやすいロケーションなのが嬉しい。名古屋にこういうお店があるといいんだけど・・・。
*""*""*"""*'""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*"""*
●手打ち蕎麦 美蕎(蕎麦)
住 所:東京都豊島区東池袋1-32-5
電 話: 03-5960-0083
最寄駅:JR「池袋」駅
備 考:支払いは現金のみ*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*