8月19日(水) つづき
正午過ぎに角館に到着すると、武家屋敷通りに向かいます。観光の前にまずは昼食をと「
角館そば」へ。メニューは、もりそば、おろしそば、かけそば、鴨そば、鴨南蛮のみ。天ぷらなどのつまみはないけれどお酒はある。ちょいと一杯いただきながら、蕎麦が出来るのを待つことにします。
●蕎麦前
せっかく秋田に来たのだから・・・と、秋田の地酒・刈穂純米大吟醸をチョイス。品の良い綺麗な青色の酒器で供されます。嬉しかったのは、お酒と一緒に用意して下さった自家製の蕎麦味噌と茹でたての茶豆。酒のつまみっぽいメニューはなくても、こういうサービスはちゃんとされるんですね。「田舎だからこんなものしかありませんが」いえいえ、旅行者にとっては、その土地の季節モノをさりげなくお楽しみでいただける方が嬉しい。
刈穂は、冷酒でいただきます。秋田のお酒らしい、清々しいキリっとした辛口。美味しい。蕎麦味噌はカカオのような芳ばしさと甘さがある独特の味わい。息子さんがまだ試行錯誤の途中なのだそうです。茹でたての茶豆は熱々でなんともいえない香りが素晴らしく、豆の甘さと、塩加減の按配もよろしく、どちらも格好の酒の肴でした。
●蕎麦
相棒がもり蕎麦を、私がおろし蕎麦をいただきました。蕎麦は、低温管理した玄蕎麦を、その日に使う分だけを前日に脱皮、石臼挽きにして粉にして打ったニ八蕎麦。夏本番という季節柄、香りが抜群とまではいかないものの、喉越し、コシ、キレが良く、程好い弾力のある細切り。蕎麦つゆは、鰹出汁が効いた、辛口。濃くなく、甘くなく、蕎麦に薬味を添えてからこのつゆをちょいとつけていただくと美味しい。薬味は山葵よりおろしの方が、この蕎麦の優しい風味を殺さない感じ。自家製の漬物もさりげなくウマイ。美味しくいただけました。ご馳走様でした。
掃除が行き届いた清潔感溢れる店内、誠実そうなお母さんの接客、厨房で黙々と蕎麦を打つ父子。どれも好感が持てました。色々と試行錯誤のところはあるそうですが、気持ち良く、昼蕎麦酒を楽しむことができました。角館のスタートは上々。さぁ、通りに繰り出そう!
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●角館そば(蕎麦)
住 所:仙北市角館町岩瀬町17
電 話: 0187-53-2054
最寄駅:JR「角館」駅徒歩10分
備 考:店内は禁煙*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*