戊辰戦争に敗れ、領土を追われた会津藩士達が移り住んだ、本州最北端の下北半島を旅してきました。斗南藩に与えられた領土は、今もなお、原生林に抱かれ、夏でも肌寒さを感じる気候。「飢えと寒さを凌ぐのが精一杯」だった当時の会津藩の人々の苦労が偲ばれました。過酷な環境にありながらも、描き続けた壮大な夢の計画の多くは叶うことなく、わずか1年数ヶ月で、斗南藩は短い歴史に幕を閉じます。青森県となったこの地から、多くの藩士が立ち去る中、ここに留まり続けた人によって、会津藩士たちが、この地で営んだ悲しい歴史の痕跡が、静かに守り伝えられています。
斗南の名残を探しに訪れた青森。陸奥湾の穏やかな風景には心惹かれるものがあり、野辺地の海辺に残る南部藩と津軽藩の境界には、興味を掻き立てられるものがありました。一口に青森と言っても、南部と津軽があって、斗南がある。斗南を離れ、南部と津軽が歩んだ歴史を辿る旅をしてみたい。次なる旅のテーマを見つけられた、斗南紀行でした。
~ 日程 ~
2009年7月17日(金)~20日(月)
~ 見たもの・食べたもの ~
* はじめに
7月17日
* 盛岡の地酒を楽しむ@Jizake Bar 蔵[盛岡]
* 盛岡冷麺を満喫@食道園[盛岡]
7月18日
* 斗南藩史跡めぐり①上陸の地、柴五郎の居住地へ
* 下北名物味噌貝焼@なか川[むつ]
* 斗南藩史跡めぐり②円通寺、徳玄寺、秩父宮記念碑、居住地跡、墓地
* 恐山温泉
* 斗南藩史跡めぐり③会津斗南藩資料館 向陽処 [大間]
* 大間の本鮪@民宿 海峡荘[大間]
7月19日
* 斗南藩史跡めぐり④尻屋崎の感恩碑
* 野辺地で、南部vs津軽の境界を歩く
* 陸奥湾名物ホタテ三昧@蔦屋[野辺地]
* 斗南藩史跡めぐり⑤斗南藩記念観光村[三沢]
* 南部料理@南部どぶろく家[盛岡]
7月20日
* 東京駅で軽く一杯@野らぼー[東京]