午後は、戦国時代の城下町、
一乗谷の越前朝倉氏の遺跡へ。
一乗谷は、鯖江から北東に10km、福井市の南東部を流れる足羽川支流の一乗川に沿って帯状に広がる細長い谷あいにあります。ここに、室町時代に越前を支配した朝倉氏が居城を構え、城下町を築きました。朝倉氏は5代義景まで、この地で、北陸の雄として君臨しましたが、天下統一を目指す織田信長との戦いに破れ、1573年に滅亡。城下町も焼き討ちに遭って廃墟となりました。今から40年ほど前に、当時の城下町がそのまま残っていることがわかり、本格的な発掘調査が始まったそうです。
東西南を山に囲まれ、北には足羽川が流れる天然の要害となっていて、谷の奥に朝倉氏の館、その背後の山に山城(一乗谷城)を構え、川を隔てた西側に、武家屋敷や商人の町屋を配した造りになっています。川沿いに点在する遺跡をつなぐように、遊歩道が整備され、ゆっくり散策できるようになっています。
●朝倉館跡
5代当主・義景が住んだ館の跡。館跡の正面に建つ唐門は、5代義景の菩提を弔うために建てられたそうです。門には、朝倉家の三ツ木瓜紋が刻まれています。館跡の後ろの山際には、地形を利用した庭園が広がり、山の頂上に登ると、一の丸、二の丸、三の丸があったことを示す遺跡を見学することが出来ます。歩くと1時間かかるそうです・・・。
↑門の内側から外を見ても山が見えます。
●復元町屋・武家屋敷
発掘された石垣や建築礎石を使って、武家屋敷や町屋の町並みの一部が復元してあります。町屋の裏には、井戸や便所、武士の屋敷には、使用人の小屋や茶室などもあったことがわかります。商家の様子なども再現していて、当時の雰囲気を楽しむことができます。
●一乗谷朝倉氏遺跡資料館
遺跡から少し離れたJR「一乗谷」駅近くにある「一乗谷朝倉氏遺跡資料館」では、当時の城下町の町並みを復元した模型もあり、越前の京都と呼ばれて栄えた当時の様子がわかりやすく展示してあります。朝倉氏と一乗谷について詳しくは
コチラをどうぞ。