年末年末は、雪の乳頭温泉郷で温泉めぐりと、角館を満喫。常夏の島での年越しもいいけれど、雪降り積もる北国でしっぽり年越し、というのも、またいいものですね。

乳頭温泉からの帰りの道中、温泉好きのおじさんたちの「お湯が一番いいのは、大釜だね」「ぼくも大釜がいいな」という会話を小耳に挟みました。大釜温泉は、目の前を何度も通ったのに、内湯しかないから、というそれだけの理由で、スルーしていたのです。嗚呼。次に訪れる機会があれば、まず、大釜温泉に行こう。そう心に刻んだ今年最初の年末年始旅行でした。
~ 日程 ~2010年12月28日~2011年1月2日
1) はじめに
2) 18きっぷで盛岡へ
3) 盛岡で梯子酒 茶の間→中津川→食道園
4) 乳頭温泉郷へ
5) 乳頭温泉湯めぐり(1)鶴の湯温泉
6) 乳頭温泉湯めぐり(2)蟹場温泉
7) 乳頭温泉湯めぐり(3)妙乃湯温泉
8) 乳頭温泉湯めぐり(4)孫六温泉
9) 乳頭温泉の昼食
10) 角館田町武家屋敷ホテル[角館]
11) 雪の武家屋敷町[角館]
12) 菅江真澄終焉の地[角館]
13) 角館駅前でふるまい酒[角館]
14) おわりに
1月1日
JRの出発時間までまだ少し余裕があると、駅前の観光案内所「駅前蔵」の方に目を向けたら、「ふるまい酒」のたて看板が。秋田の蔵元、「
出羽鶴」「
福乃友」「
秀よし」のお酒が飲めるようです。これはいいぞ。





蔵の中には、氷を詰めた樽に、酒瓶と試飲用のプラカップが並べられ、その脇には、安東醸造のいぶりがっこが用意されています。・・・完璧です。
●出羽鶴 ぬくだ丸こちらは、白くとろりと濁ったにごり酒。口当たりの良い甘口。ぬくだまるというのは、秋田弁で暖まるという意味なのだとか。
●福乃友 純米原酒こちらは昨夜、飲むか飲むまいか、悩んで止めたお酒。気になっていたお酒だけに嬉しい。香り良く、酸と旨みのバランスがいい按配。機会があったら燗を試してみたくなりました。
●秀よし 本醸造 しぼりたて生酒秋田旅行でもう何度もお世話になっている秀よしさん。生酒らしい爽やかな香りとふくよかな旨みがいいですね。
あれこれ話しながら、3銘柄とも試飲。おかげで列車が出発するまでの待ち時間を楽しく過ごすことができました。朝・昼・夜と日本酒を飲み続けたお正月。とっても楽しいのですが、その後がとってもタイヘン。未だ現状復帰できていない、きょうこの頃です。とほほほ。
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1月1日
2011年の元旦は、古くから角館の人々に親しまれている神明社で初詣となりました。
◆角館神明社 神明社は天照皇大神を祀る角館の鎮守で、武家屋敷通り南の小高い丘の上にあります。

いくつもの鳥居をくぐり、地元の参拝客と一緒に、私も、今年1年の無病息災を祈願。
◆ 菅江真澄終焉の地碑 この神明社は、江戸後期の民族学者で、紀行家の菅江真澄終焉の地とされています。

菅江真澄は三河に生まれ、国学・本草学を学んだのち、信濃・越後・出羽・津軽から蝦夷地の松前の各地をまわりながら旅日記を執筆。のちに秋田に落ち着きました。秋田藩の地誌の作成にかかわり、「月の出羽路」を執筆中に角館でその生涯を終えました。


「菅江真澄の道」の標識には、菅江真澄が残した歌が書かれています。
しるべなき月の出羽路われ迷ふ つけし千鳥の跡も恥かし敷地内には、終焉の地碑も建っています。

菅江真澄については、司馬遼太郎は、『街道をゆく 北のまほろば』『街道をゆく 秋田県散歩、飛騨紀行』などで何度か取り上げていたので、もう一度、その章を読み直してみたくなりました。
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1月1日
ホテルに荷物を預け、雪の城下町を散策。

角館は、元旦から武家屋敷の多くが公開していて、土産物屋や、飲食店も営業しているところが何軒もあります。事前に
観光協会に問合せすると、丁寧に教えてもらえます。
◆田口家 屋号「田鉄(たてつ)」「田鉄」は、代々「田口偽兵衛」を名乗る
田口家本家から分家した次男「田口鉄蔵」が興した商家。現在は7代目の当主が、「樺細工(桜皮細工)」を中心とした商いを続けています。

店の奥の座敷や、蔵の一部は開放されていて、北前船を通じて金沢の文化が伝播した、当時の外町の商家の暮らしぶりが伝わってきます。お座敷には、鏡餅の飾りが施され、お正月の晴れ着が展示されていました。


◆ 桧木内川付近の雪景色城下町を流れる桧木内川沿いの桜並木。

川縁も雪で真っ白。

そして、武家屋敷通りへ。前日は、降り積もった雪で道路も真っ白だったのですが、昼には綺麗に雪かきがされていました。早起きして急行すべきだったかな・・。

お屋敷は雪囲いがされていて、夏とは違った風情があります。

◆石黒家簡素な佇まいの中に武家の格式を漂わせている石黒家。角館の武家屋敷の中で、一番上級の武士の屋敷です。

石黒家は、佐竹北家義隣に召抱えられて、角館に移り住み、財政を担当する勘定役を務めた家柄。屋敷には、現在も直系の家族が住み、その一部を公開しています。

母屋の座敷は、お正月らしい展示となっていて、「石黒家」の家紋、柊の葉を丸の中で2枚抱き合わせた『丸に抱き柊』の入った晴れ着が飾ってありました。


◆青柳家青柳家は、薬医門に青柳家の家紋「剣かたばみ」の陣幕を張り、立派な門松を飾った、正月らしい華やかな設え。訪れた観光客の格好の写真撮影スポットとなっていました。

屋根には雪がこんもりと降り積もっています。



敷地内には入ったことがなかったので見学することにしました。
母屋の他に、蔵あり、庭園あり、神社あり、お食事どころあり・・・と、ちょっとしたテーマパーク状態になっています。江戸末期の興味深い写真展も開催中で、じっくり見て回っていたら、あっという間に1時間以上、経ってしまいました。

◆松本家 こちらは、下級武士の家。建物が雪囲いにすっぽり覆われています。
◆安藤醸造元安藤醸造元は、江戸寛永年間(1853年)から味噌・醤油を醸造する老舗。現在のレンガ造りの建物は、明治に(1891年)に建てられたそうです。元旦も昼の11時から営業。




商家だけあって、お正月の飾りつけも華やかです。店頭、店内、蔵座敷のいたるところに、佐藤励作の彫刻「金色の兎」を中心に正月の設えがなされています。赤い毛氈に兎の金色が映え、楽し気な雰囲気。
奥の休憩所では、味噌や漬物の試食ができます。元旦とあって、この日は、店自慢の出汁醤油を使った「雑煮」が振舞われました。ありがたくご相伴に預かります。
12月31日~1月1日
紆余曲折ありましたが、なんとか夕方までに、無事、乳頭温泉から角館に移動できました。この日の宿は、角館の城下町に佇む「
田町武家屋敷ホテル」です。黒板塀に囲まれた蔵造りの建物が雪に映え、しっとりとした風情をかもし出しています。

門構えもフロントも迎春の設え。なんだかワクワクします。「遅くなりました」とご挨拶すると、支配人さんが笑顔で出迎えて下さいました。



お部屋は、濃茶と藍を基調とした、和風モダンな設えで、照明はイサムノグチデザイン。床暖房がポカポカと暖かく、館内着として作務衣が用意されています。
夕食お食事は「樅の木亭」という、郷土料理をアレンジした創作和食のお食事処でいただきます。この日の献立は、こんな感じでした。
旬菜盛:ローストビーフ、錦卵月冠、河豚煮こごり、ハタハタ干瓢巻、蝦芋田楽、黒豆
椀 物:豆乳寒の湯葉巻、ギバサ豆腐、マツタケ、菜の花
お造り:ウニ、カンパチ、タコ、エビ
家喜物:鯛の西京焼き、岩魚の甘露煮、比内地鶏の八幡巻、豚ロースのすり身巻、
コーンの文化巻き
台の物:牛ステーキ
止 肴:鶏のアンプラ包み
お食事:年越し蕎麦、燻りがっこ
甘 味:黒ゴマアイス、コーヒーゼリー 、珈琲

●日本酒日本酒のメニューを眺めると、刈穂、やまとしずく、大平山、雪の茅舎、出羽鶴、秀よし、福の友など秋田の地酒が充実。燗して飲むのがお薦めとあった「刈穂(
秋田酒造) 山廃純米 燗あがり」の4合瓶を注文し、1合ずつ燗してもらうことにしました。お肉や味の濃い料理にも負けない、しっかりとした旨みのお酒でした。.
●旬菜盛白い四角い皿に、ローストビーフ、錦卵、河豚煮こごり、ハタハタの干瓢巻、蝦芋田楽、黒豆が彩り良く盛られています。

●椀物豆乳寒の湯葉巻、マツタケ、菜の花のお吸い物。
●お造りウニ、カンパチ、タコ、エビでした。

●家喜物細長い陶器のお皿に、鯛の西京焼き、岩魚の甘露煮、比内地鶏の八幡巻、豚ロースの魚すり身巻、コーンのすり身を海苔で巻いてバターで焼いた、コーンの文化巻きが盛られています。
●台の物食べやすいようにカットした牛ステーキにゴボウの千切り揚げをトッピングし、グリーンサラダ、ミニトマトを添えています。

●止肴黄金色に輝くスープの中央には、比内地鶏のそぼろを裏濾ししたいジャガイモを白玉で練り上げた「あんぷら」で包んだ餅が盛られ、稲庭うどんを添えてあります。ツルンとした舌触りのお持ちに比内地鶏の旨みを封じ込め、これを比内地鶏のスープでいただくというお料理。舌触りが滑らかでコシのある稲庭うどんとスープの相性も抜群。

●お食事大晦日とあって、年越し蕎麦が。とろろにとんぶりを添えて。
●甘味黒ゴマアイスの下には、コーヒーゼリーがたっぷり。これにウエハースを添えてあります。


モダンにアレンジした郷土料理を満喫。ご馳走様でした。
そして元旦の朝。ホテルの入口では、餅つきの準備が進んでいました。


餅をつく時は、最初の捏ねが、味の良し悪しを決めるのだそうです。
今年の干支「兎」のかぶりものをしたスタッフが、ヨイショッ、ヨイショっと杵を振り下ろし、迎春ムードを盛り上げます。
途中から、宿泊客も形ばかりのお手伝い。互いに記念撮影をしながら、餅つきを楽しみ、和やかなお正月の朝となりました。

朝食元旦の朝は、餅つきをして、8:00から朝食を・・・というのが、こちらのホテルの毎年のパターンのようです。朝食会場には、つきたてのお餅が、一口サイズの餡餅と黄粉餅となって皿に盛られ、その脇には、日本酒(秀よし)と枡が用意されています。どちらも「ご自由にどうぞ」とは嬉しい。餅を肴に飲む「秀よし」が2011年の初酒となりました。


この日の朝餉には、お正月らしく、雑煮や、きんとん、かずのこ、鯛の塩焼き、タラコなどに加えて、ご飯、味噌汁、角館納豆、焼きのり、卵焼き、水菜のおひたし、ひじき、漬物、ヨーグルト、果物(ブドウ、オレンジ)といった普段と変わらない朝食も用意されました。




一升瓶のお酒がなかなか無くならないなぁと思って、テーブルを見回したら、朝からお酒を嗜む夫婦は、我々含め4組程。2人揃ってスイスイと盃を重ねるのは、我々と初老のご夫婦くらいだったかしら。お餅をつまみながら、気持ち良く朝酒。幸せな年明けとなりました。
ここは、旅館の温かみと、ホテルの機能性を持たせた、和洋折衷のクラシカルでアットホームなホテルです。支配人以下スタッフの皆さんが、いつも笑顔で、きちんと名前で呼んで色々な対応をしてくれたので、気持ち良く、過ごすことができました。年末年始は、何かしらのイベントがあると楽しいですね。
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●田町武家屋敷ホテル (ホテル)
住 所:仙北市角館町田町下丁23
電 話: 0187-52-1700
最寄駅:JR「角館」駅徒歩15分
備 考:クレジットカードの使用可*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
12月31日
孫六温泉から歩いて妙乃湯に戻ってきたら、出かける前とは一転。建物の屋根にも、車にも雪が積もっていて、旅館の人が、せっせと雪かきをしていました。


l妙乃湯まで戻ってきたのは、この日のお昼を、妙乃湯でいただくことにしていたからです。鶴の湯と同じく、昼食は、フロントで注文し、料金を先に支払うシステム。玄関左手のお部屋が休憩室を兼ねた食事処となっていて、お膳が並んでいます。我々は、稲庭うどんセットとビールをいただくことにしました。
食事処の囲炉裏には、茸汁の鍋が煮えていて、「ご自由にどうぞ」と案内が。無料でふるまわれているようで、温泉客の皆さんに大人気。我々もおよばれしてしまいました。




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●妙乃湯(温泉)
住 所:仙北市田沢湖 生保内字駒ケ岳2-1
電 話: 0187-46-2740
最寄駅:JR「田沢湖」駅から路線バスで「妙乃湯」前下車。
備 考:クレジットカードの使用可。貴重品用コインロッカー有。休憩所、昼食施設あり。*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*最後にもう一風呂
12月31日
妙乃湯をチェックアウトして、荷物を預け、温泉めぐりにGo!目指すのは、乳頭温泉郷の中で、最も秘湯らしいと雰囲気があると評判の「孫六温泉」です。すぐ近くの「黒湯温泉」が冬季休業の間は、「湯めぐり号」のルートからも外れ、雪道を歩いて向うしかありません。「妙乃湯」のお隣の「大釜温泉」の先に「孫六温泉」へ向う脇道があります。

分岐点から800m先に「孫六温泉」があります。


孫六までは、1本道。人っ子一人いない、足跡のない深雪の雪道をテクテクと。

ブナ林を通り抜け、先達川の脇を通り抜けると

前方が開けて、建物らしきものが見えます・・・が、これは、ただの小屋。

その先に、昔ながらの湯治場の雰囲気漂う孫六温泉が!分岐点から15分でした。

宿泊棟の受付で「お風呂入らせて下さい」と声をかけたら、「こんな雪の中、わざわざ歩いて来たんですか!」と驚かれてしまいました。・・・はい。来てしまいました。

●石の湯案内に従って、坂の下にある湯小屋へ向かいます。脱衣所は、男女別。脱衣所を出ると、すぐ真下が、混浴の内湯「石の湯」になっています。大きな岩を配した風情ある岩の湯船には、うっすらと青みがかったお湯を湛えてて、雰囲気抜群。階段をとんとんと降り、ゆったりと身を浸します。湯加減も熱すぎず、ぬるすぎず、いい湯加減。鄙びた湯小屋の雰囲気もいい。

●露天風呂続いて、混浴の露天風呂へ。内湯の引き戸を開けると、そのままざぶんと岩組みの湯船に入れるようになっています。

大きな露天風呂の先には、4人入るといっぱいになりそうな露天風呂があります。大きな湯船から移動すると、少しぬるく感じますが、開放感はこちらの方があります。

2つ目の湯船の先には、小さな露天風呂・・いや、湯溜まりがあり


その先に佇む建物を覗いてみたら

打たせ湯がありました。水圧もしっかり。・・・でも、流石に長くは居られない。

孫六は、冬場は徒歩のみのアクセスという立地で、この日は朝から雪が降る続けていたこともあり、他に居合わせる客もなく、鄙びた秘湯の雰囲気と、雪景色を貸切状態で満喫することができました。冬場はここ、狙い目かも。雪の中、頑張って歩いた甲斐がありました。最後に、女性専用の露天風呂をパチリ。


帰り際にふと下を見下ろしたら、あららら。歩道から露天風呂が見えたんですね・・(^^;;

滞在時間は1時間少々だったのに、すでに我々の足跡は、降り積もる雪で消えていました。「結構、降ったねぇ」「綺麗だねぇ」とこの時は呑気に笑い合う私たちなのでした。
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●孫六温泉 (温泉)
住 所:仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電 話: 0187-46-2224
備 考:有料休憩室あり。飲み物の自販機あり。*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
12月30日31日
乳頭温泉郷めぐり旅。今回、宿泊したのは、「
妙乃湯」です。山奥の温泉宿の素朴な味わいを残しつつ、洗練さとモダンな雰囲気を取り入れたと評判のお宿だけあって、9月の時点で年末で空きがあったのは、「椿館」のお部屋のみでした。

「椿館」は、山側に面したお部屋で、落ち着いた雰囲気の設え。部屋のトイレがウォシュレットなのが、私的にはポイント高し。お茶請けに用意してあるのは、
ぬれ華まめというお菓子。小袋の中に、甘く炊いた紫いんげん豆が3粒、だなんて、気が利いてます。ほんのちょっとだけ甘いものを口にしたい向きには、調子がいい。一息ついたところで、温泉へ。


温泉妙乃湯は、「金の湯」「銀の湯」と呼ばれる2種類の源泉が楽しめるのが特徴。男女別の脱衣所から、趣向を凝らした内湯や露天風呂を通り抜け、くねくね曲がった通路を出ると、先達川に面した混浴の露天風呂に出ることができます。

●混浴露天風呂「妙見の湯」手前の透明な温泉が「銀の湯」で奥の褐色がかった温泉が「金の湯」です。どちらも美人湯として知られ、銀の湯は、クレンジング作用が、金の湯は、リフトアップ効果が「期待できる」のだそうです。
温泉は24時間入れるので、空も景色も真っ白な昼、ランプの灯りに照らされた夜半、朝靄がかかった静かな朝・・・と時間帯による雰囲気の違いを満喫。


露天風呂の目の前には砂防ダムが。雪はしんしんと降り続けます。

●岩風呂小じんまりとした趣のある岩風呂は、金の湯。


●喫茶去湯船にまあるい那智黒石を敷き詰めた喫茶去という内湯。銀の湯を引いています。
この他にも、寝湯など色々なタイプの湯船がありますが、時間帯によって男女が入れる湯船が異なります。20時に男女の暖簾を入れ替えるので、全ての湯船に入ることは可能ですが、全ての湯船じっくり楽しむには、早めにチェックインがお薦めです。
夕食食事は、和洋のお食事処で。我々は、囲炉裏のある和室に案内されました。照明を落とし、ライトアップした雪景色が楽しめるような工夫が施されていました。


山の幸たっぷりのこの日のお献立は・・・。
食前酒:ラフランス酒
先付け:菜の花と数の子
膳菜:山菜盛り合わせ
小吸代わり:稲庭うどん
お造り:紅鱒、カンパチ、岩魚
焼き物:吉次塩焼き
煮物:わらび巾着 冬筍
強肴:キノコ焼 手作りの藻塩で
小鍋:きりたんぽ鍋
お食事:ご飯とキノコ汁
香の物:自家製がっこ盛り合わせ
水菓:塩キャラメルジェラード


ツブ貝、酢だこ、ナマス、あみたけのもみじおろし、蕗の薹天、子持ち鮎の甘露煮、鶏の八幡焼きなどが、彩り良く。お酒は秋田の地酒「
秀よし」。これを燗付けてもらいます。
卓上で炙るキノコは、手作りの「も塩」を添えていただきます。小鍋仕立てのきりたんぽ鍋は、鶏のいいお出汁が効いていて味わい深い。





焼き魚は、丸々太ったキンキの塩焼きでした。これが、お1人さま1匹ずつ。なんという贅沢でしょう!秋田では、お祝い事があると、キンキを食べるのだそうです。一足早くお正月気分。頭と骨は、粗汁にしてもらえます。これには、嬉しさ倍増。


囲炉裏の大鍋の中身は、キノコ汁。熱々です。




窓の外に目をやると、なにやら小さい動物が走り抜ける姿が。その正体は、「テン」でした。「あ。また来たぞ。」の声と共に撮影大会。すばしっこいのでなかなか上手く撮ることができません。
自家製の漬物の小鉢には、秋田名物の燻りがっこ、鏑、茄子、ウリなどを刻んだ粕漬けが盛り合わせに。



〆は、塩キャラメルジェラード。小洒落てます。お腹一杯、ご馳走様でした。
朝食朝食は、洋室でいただきました。ご飯、味噌汁、納豆、ベーコンエッグ、焼鮭、奈良漬、昆布巻き、煮牛蒡、たらこ、きのこの和え物、海苔、漬物、グレープフルーツ、コーヒーと盛りだくさん。

藁に包んだ納豆は、専用タレにとんぶりを混ぜていただきます。



卵を割り入れて好みの焼き加減を卓上で仕上げる、ベーコンエッグ。ありそうでなかった。



妙乃湯は、温泉、設備、食事、サービス、どれも良しの、温泉宿でした。山奥の秘湯でありがちな不自由さ(これはこれでまたいいのですが)は全くなく、館内は適温に保たれ、脱衣所も浴室も隅々まで綺麗に掃除され、リゾートを訪れた時のような快適さが感じられました。予約後に、湯めぐり号の手配などを相談した際の対応も迅速・丁寧で、 到着時に、湯めぐり帖と温泉タオルを用意して待っていてくれて、その場で手荷物とさっと交換してくれる手際の良さは、感動モノでした。機会があれば、今度は、新緑の季節にも来てみたい。
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●妙乃湯 (温泉)
住 所:仙北市田沢湖 生保内字駒ケ岳2-1
電 話:0187-46-2740
備 考:クレジットカードの使用可。貴重品用コインロッカーあり、休憩室、昼食施設あり。*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
12月30日
13:22 鶴の湯 ⇒(湯めぐり号)⇒ 13:55 蟹場2軒目に訪れたのは、「
蟹場温泉」です。

付近の沢に蟹が多く住むから蟹場温泉と名付けられたそうです。玄関には、蟹の置物が。


渓流沿いにある混浴露天風呂は、建物から少し離れたところにあります。靴を持ったまま裏口から出て、雪の中の一本道を歩きます。

ブナの原生林を50m程下ると・・・。

小さな橋を渡った先に湯小屋があります。ここが、渓流沿いの混浴露天風呂。

湯船の脇に建つ脱衣所は、男女別分かれていて、女性が利用しやすい作りになっています。ただ、奥に進むと何故だか繋がっているので、注意が必要(^^;;

岩組みの湯船は、鶴の湯ほどではありませんが、広々としていて開放感があります。お湯は、無色透明に近いかな。乳頭温泉は温泉宿ごとに、泉質が違うところも魅力です。森の自然に溶け込んだ湯船に身を横たえていると、清々しい気分になれます。年末なのに、我々の貸切状態となった時間が何度かあり、贅沢な時間を過ごすことができました。

見えるのは雪景色、聞こえるのは川のせせらぎだけ。新緑の季節も素敵だろうなぁ。
●休憩所フロント脇には、休憩所があります。中は温かく、ソファーがゆったりと配されていて、乳頭温泉郷を掲載した雑誌なども置いてあるので、相方と待ち合わせをする際に便利です。


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●蟹場温泉 (温泉)
住 所:仙北市田沢湖町田沢字先達沢国有林50
電 話: 0187-46-2021
備 考:休憩所あり。*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*
12月30日
秋田県と岩手県にまたがる乳頭山麓に位置する
乳頭温泉郷には、「鶴の湯」「妙乃湯」「孫六」「大釜」「蟹場」「黒湯」「休暇村」と7つの温泉宿があります。
その
位置関係は、田沢湖駅から路線バスで乳頭温泉を目指した時の順路でいうと、まずは「鶴の湯入口」へ向う脇道があり、ここを通り越した先に「休暇村」、その奥に「妙乃湯」「大釜」「蟹場」が100m間隔で並び、「大釜」から細い山道を800m程入った先に「孫六」「黒湯」が先達川を挟んである、というイメージ。「鶴の湯」以外は、歩ける範囲に点在。
という訳で、最初に訪れたのは、乳頭温泉郷の中で一番行き難い「
鶴の湯」です。
9:31 妙乃湯 ⇒(湯めぐり号)⇒ 10:04 鶴の湯乳頭温泉郷の中心部から雪深いブナ林を「湯めぐり号」で30分。乳頭温泉郷の代名詞的な存在の「
鶴の湯」があります。黒ずんだ茅葺屋根の湯治棟が雪に映え、江戸時代から続く湯治場らしい風情を漂わせています。

宿の
サイトによりますと、寛永15年(1638年)に秋田藩2代藩主・佐竹義隆が入浴し、元禄年間には湯宿として営業していた記録が残っているそうです。

湯治棟は、ここを訪ねた秋田藩主の警護の武士が詰めた本陣跡。歴史を感じます。

川の向こうに、「鶴の湯」で一番人気のある、混浴露天風呂と湯小屋があります。

脱衣所は男女別。女性の脱衣所からは、内湯、女性専用の露天風呂を通じて、板塀に隠れて、混浴露天風呂に移動できるようになっていて(写真右下角の奥の方から入る感じ)、入りやすい作りになっています。

お湯は、濃い乳白色の濁り湯。身体を中に浸したら、もう何も見えません。午前中は、男女の二人連れ客が多く、男女比率も半々に近かったのですが、昼過ぎに再訪したら、ほとんどが男性客になっていました。
●お食事乳頭温泉郷での温泉めぐりの際に、考えておきたいのが、昼食の場所。温泉郷内に飲食店はなく、日帰り客に食事を出す温泉宿も少ないので要注意。

この日は「鶴の湯」で昼食。フロントで、注文と支払いをすると、休憩所に料理を配膳してくれる・・というシステム。入湯の受付をする際に、一緒に食事の予約することも出来ます。「焼き上がるまで30分以上かかります」という岩魚の炭火焼などを頼む際は、事前に予約した方が良さそうでした。
我々は、山の芋定食(岩魚なし)を「秘湯ビール」とともに楽しみました。定食は、熱々の山の芋鍋に、ミズ(山菜)ときのこの和え物、蕗と鶏の煮物、茸の白和え、秋田名物の「燻りガッコ」という漬物(大根、ニンジン)、ご飯が付いています。地元の素材を使った素朴な料理は、どれも優しいお味で、滋味深い味わい。大満足。




昼食後、もう一風呂楽しんで、表に出たら、入口が迎春の装いに。
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●鶴の湯 (温泉)
住 所:仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電 話: 0187-46-2139
備 考:休憩所あり。食事可能。予約可。*""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*