蓼科のオーベルジュ
Espoirから秋のワイン会の案内が届きました。今回の会のテーマは「天然キノコと古酒」。信州では、こんなに色々な
キノコが採れるんですね。今回のメニューとワインリストは、こんな感じ。
Menu Deguestation *ニカワハリタケと完熟トマト
*秋鮭とエノキダケ・ハナビラタケのテリーヌ 秋茄子添え
*アカヤマドリタケのキッシュパイ フロマージュの香り
*信州黄金シャモと蕎麦ニョッキのココッと仕立て
*グルヌイユのムニエル アミガサタケの赤ワインソース
*ペピーノ
*信州和牛舌の煮込み 夕顔添え
*フルーツほおずきのデザート
*コーヒー
Wine List * '90 LAURENT-PERRIER GRAND SIECLE BRUT
*'94 ALSACE WIBELSBERG-RIESLING Grande Cru (E.Boeckel)
*'85 LADOIX HAUTES MOUROTTES (Gaston&Pierre&Ravaut)
*'66 LATRICIERES CHAMBERTIN Grande Cru (Jules Regnier)
*'75 CHATEAU CALON SEGUR (Saint Estephe)
*'89 HERMITAGE "LA SIZERANNE" (M.Chapoutie)
* MARC DE CHAMPAGNE (Conte Audoin de Dampierre) ●松茸お食事の前に、松茸が。今年は豊作なのだそうです。松茸が良く採れる年は、猪が獲れない年でもあるそうで・・・ジビエがお得意のシェフ、今年はどうされるのでしょう。
純米十年古酒 不老 (伊藤商店)炙った松茸と一緒に出されたのがのが、諏訪の蔵元・伊藤酒造の「純米十年古酒『不老』」です。冷たく冷やして、小さなショットグラスで供されました。穏やかに熟成した控えめでスッキリした味わい。余韻には、熟成酒らしいヒネ香が残ります。松茸の香ばしさとは合うけれど、香り的には、もうちょっと優しいお酒との方が良かったかも。


●ニカワハリタケと完熟トマトニカワハリタケは、生食OKのキクラゲ科の天然キノコです。(写真中央)別名、猫の舌。色は褐色で、ほんのりとコケの香りがします。ゼラチン質がたっぷりなキノコ。トマトの爽やかな酸味とともにいただきます。
'90 LAURENT-PERRIER GRAND SIECLE BRUTChardonnayとPinot Noirで作られたChampagne。ビンテージは1990年。輝きのある淡い黄金色で、泡立ちは穏やか。蜜のような甘い香りの中に、白い花、砂糖漬けの果実、コーヒー、ヘーゼルナッツの香りが溶け込んだような、熟成香がします。クリーミーな舌触りで、豊富なミネラルと凝縮感があり、ボディーがふくよかでエレガントな味わい。ゆったりと長い余韻が素敵。



●秋鮭とエノキダケ・ハナビラタケのテリーヌ 秋茄子添え秋鮭のすり身に、ハナビラタケ、エノキダケ、胡桃の入ったテリーヌが、地鶏の出汁を使ったナスの煮びたの上に盛られ、自家製アンチョビーのタプナードが添え、ディルをあしらっています。ハナビラタケは、レース状のキノコ。しっかりとした歯応えがあって、秋鮭のとろっとしたテリーヌの中で個性を発揮。タプナードで脂の旨味、ディルの香りを添えると美味しい。
'94 ALSACE WIBELSBERG-RIESLING Grande Cru (E.Boeckel)これまでのリースリングのイメージを覆したのがこちら。色は濃い飴色。リンゴの蜜の部分を思わせる甘い果実感、マッシュルーム、ハーブのの香りが合わさった濃厚な香りがします。 時間を置くとリースリングらしい重油のような重たい香りも出てくる感じ。鮭の脂の旨味との相性はよろしく、ディルの香りとあわせた時にはハーブ香りが、キノコの香りと合わせると腐葉土のような香りが引き出され、それぞれに違った表情を見せてくれます。



●アカヤマドリタケのキッシュパイ フロマージュの香りアカヤマドリタケは、ポルチーニとかセップの仲間の味が濃いキノコ。信州でも採れるんですね。炒めてとろっとした旨みをキッシュの中に封じ込めてあります。キッシュと言うよりはタルトに近いかな。クラシカルなキッシュだったらどんな味だったのか、気になるところ。
'85 LADOIX HAUTES MOUROTTES(Gaston&Pierre&Ravaut)色は鮮やかな黄金色。熟成ワインならではの土壌の香りに、ミネラル、バター、樽香、ハーブ、タバコ、ナッツ、柑橘系の果実の香りが溶け込んだ複雑な香りがします。綺麗な酸の中に、見事なまでのミネラルと仄かな果実の甘さを感じさせる、芳醇な味わい。キノコと合わせると腐葉土っぽい香りが引き出される感じ。


●信州黄金シャモと蕎麦ニョッキのココッと仕立て信州産の黄金シャモの手羽元を煮込んだものと、ピーナッツを練りこんだ香ばしい蕎麦のニョッキ(蕎麦がきですね・・)が入ったココット仕立てのスープ。それぞれが味を強調しあい、香りを残した素晴らしいお味・・・だったのですが、写真を失念。今回いただいた中で、一番印象的なお料理。
'66 LATRICIERES CHAMBERTIN Grande Cru(Jules Regnier)40年以上リコルクされていないのに、このコルクの状態。ボロボロのエチケットは、カーブでずっと寝かされていた証拠。その分良い状態を保っています。グラスの縁がうっすらと透明になった、オレンジがかったガーネット色。赤いベリー系の果実、ヨード、ローストしたナッツの香りが凝縮されたような、まろやかでコクのあるワイン。軍鶏の濃厚な旨味が染み出た上品なスープとの相性も良く、ニョッキに練りこまれたピーナッツの仄かの香りがワインと良く合いました。40年以上経つけれど、まだ下り坂にはいってなくて、まだまだ元気な味わい。見習いたい。


●グルヌイユのムニエル アミガサタケの赤ワインソースアミガサタケは夏のキノコ。エスポワールのサンルームの下の桜の木の下で初夏に採れたそうです。これを乾燥してもどしたものを使用しています。

長野のシシトウを醤油を垂らした赤ワインに漬け込み、青臭い香りをつけてからフォンドボーに入れて煮詰めることで、青臭い腐葉土っぽさを引き出した煮汁に、戻したアミガサダケを煮込んだソースに、ジャガイモのピューレ、グルヌイユ、白子のムニエルが盛られています。白子は単体では悪くはないのだけれど、場違いなパーティーに来ちゃって戸惑うお嬢さんのよう。
'75 CHATEAU CALON SEGUR(Saint Estephe)こちらのコルクもエチケットも30年以上の年月を感じさせる味があります。コルクは、バルサミコのような香りがしました。色は深いダークルビー。干したプラム、チョコレート、腐葉土の香りに、シダーのニュアンスが加わった複雑な香りがします。タンニンに富み、ボディに厚みのある、力強さとしなやかさを兼ね備えた味わい。残念だったのは、お料理のソースが、青っぽさを強調することで、ワインを若返らせてしまった感じがしたこと。ワインの場合、若返りはちょっとね・・・。枯れた味わいを引き出してくれる方が嬉しかったかも。




●ペピーノお口直しで出てきたのが、ペルー原産の甘くて種のないトマト、ぺピーノ。食感はモモというより、スイカの皮やウリのようなイメージ。菜の花のハチミツのコンポートで。
●信州和牛舌の煮込み 夕顔添えたっぷりのお湯で煮込み、2回目の煮汁に赤ワインを足して煮込んだ信州産の和牛の牛タンに、スープの味を含ませた夕顔(冬瓜に似たウリ科の野菜)が添えてあります。
'89 HERMITAGE "LA SIZERANNE"(M.Chapoutie)濃いルビー色。ドライフルーツの凝縮感ある香りに、腐葉土、スパイスなどの濃厚な香りが立ち上ります。柔らかくなる少し前・・・といった感じで、酸味と渋みのバランスがよろしく、力強いタンニンと十分な酸が、味の輪郭と骨格を作り出しています。濃厚でコクがあり、幅のあるボディと、華やかな果実味が楽しめます。好み。牛タンの脂の甘みとの相性はなかなかいい感じ。



●フルーツほおずきのデザートほおずきのジュースに、ほおずきのフロマンジュ、ほおずきのソルベが盛られたほおずき尽くし。遠慮のないカキーンとした酸味を生かした、爽やかな1品。
MARC DE CHAMPAGNE (Conte Audoin de Dampierre)マールは単一品種で作られることが多いけれど、こちらは、Chardonnayと Pinot Noirの搾り滓を蒸留したものだそうです。グラスの中のほんの少量のマールが放つ、豊かな香りが、幸せな気分にしていくれます。この香りをゆったり楽しみながら、きょうの食事を締めとします。



今回の参加者は16名。ワイン1本8杯取り強。少しおかわりを頂戴したものもあるので、食前酒、食後酒抜きで、ワインを1人でボトル1本近く飲んだ計算になります。普段のペースから考えたら、完全に飲みすぎなんだけれど、全然辛くないのは、いいワインが次から次へと出てきたからかしら。最後にエルミタージュだったので、そこまでちゃんと辿り着けるように・・・と、自分の中で調整機能が働いていたかしら。お陰様で、最後の食後酒までしっかりワインを堪能。キノコは、キノコの季節に普段のメニューで出しているような、ストレート系も食べて見たかったです。
Morning標高1300mというオーベルジュ、朝の空気は凛として冷たく、秋の深まりを感じます。

朝食は、フレッシュジュース、焼きたてパン2種、自家製ジャム、自家製ベーコンとハーブのサラダ、卵料理、飲物(コーヒーor紅茶)という内容。フレッシュジュースは、数種類の中から選べるのですが、今回は、塩尻の井筒ワインの葡萄畑で採れたナイアガラのジュースにしました。懐かしい香りのぶどうジュース。美味しい。この日のパンは、ライ麦パンととうもろこしパン。ほんのりとした甘みがして、甘酸っぱいほおずきのジャムと良く合います。この日の卵料理は、ココットでした。甲殻類のスープの中に卵を落としてある、濃厚で深みのある味わい。朝から贅沢な気分になります。カリっと焼かれた自家製ベーコン&自家製ハーブのサラダは御馴染みの1品。いつも当たり前のようにいただいていますが、一つ一つがちゃんと美味しい。






お店の方や、参加される方と顔なじみになり、ここに来るのは、ワイン会の時ばかりになりつつあります。次回は2月。テーマは「ジビエ」 毎回、デザート以外は全部「ジビエ」というハードな内容(^^) シェフが得意とする素材なだけに、楽しみです。
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●Espoir De Maison Restaurant&Hotel (フレンチ)
住 所:茅野市北山5513-142
電 話:0266-67-4250
備 考:カード使用可。宿泊・食事料金には、別途消費税・サービス料がかかります。
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