5月15日(木) つづき
Montmartre散策を終えた私たち、もう少し、Parisの名所をめぐりをすることにしました。
◆凱旋門
その名の通り、ナポレオンの勝利と栄光を記念して建設された、Parisの代表的な観光名所、凱旋門。Parisに来たら、何をおいても訪れたい・・とされているこの場所に、渡仏3回目にして、今回初めてやってきました。
下の写真は、凱旋門から見るシャンゼリゼ通り。この先には、ルイ16世やマリー・アントアネットが処刑されたコンコルド広場があります。
◆Eglise St. Germain des Pres
サン・ジェルマン・デ・プレ教会は、パリで最も古いロマネスク様式の教会。とんがり屋根の三角の塔は美しく、内部は、街の喧騒が嘘のような静けさが漂っています。
この教会で、探し物を見つけました。十字架刑の宣告を受けてから墓に葬られるまでのキリストの受難を描いた14枚のレリーフです。
五島列島で教会めぐりをしている時に、どの教会にもあったのが、キリストの受難を描いたこの14枚の連画。旅行中に出会った信者に「カトリックの教会には必ずあり、この1枚1枚を順次たどりながら、黙想し祈るのです」と教えてもらいました。どういう理由でこのレリーフが左右の壁に掲げられるようになったのか・・。明治政府が禁教令を撤廃した後、日本のカトリックの布教に努めたのはパリ外国宣教会のフランス人宣教師だったので、フランスにきたら、何かヒントがわかるかも・・と思って、これといった下調べもせずに来てしまったのですが、空振りの連続。
このレリーフすら目にすることもなく、五島、もしくは日本独自に定着したスタイルなのか・・・と思い始めていた時に、この教会で、レリーフを目にすることができました。謎は解決していないけれど、見つけられて、嬉しくなった私。静かな教会の中で、1枚1枚のレリーフを順番に見て周りました。
◆Au Bon Marche
Paris左岸にあるデパートの老舗 Le Bon Marcheの向かい側にある、食料品店専門の別館。食料品売り場の、その品揃えの豊富さには、度肝を抜かれます。調味料、香辛料、ハーブ、塩、蜂蜜、ジャム、お菓子、ワインにチーズに紅茶、それにテイクアウトできる惣菜・・・いったい何アイテムくらいあるんでしょうね。想像もつきません。これだけモノがありすぎるとどこで何を捜したら良いのか困ってしまいます。まさに嬉しい悲鳴。翌朝は早いので、ここで朝食用のパイやサラダを調達することに。戦利品を手に意気揚々とホテルに戻る私なのでした。
帰国してから、あれこれ調べている時に、このAu Bon Marcheの建物のすぐ近くにパリ外国宣教会があることを知りました。明治以降の日本のカトリック教会の再建に携わった、パリ外国宣教会は、五島旅行からの流れで、おさえておきたかった場所。Parisのこんな街中に残っているとは思いませんでした。すぐ近くまで行っただけに、ちょっと心残り。
◆Centre National d'Art de Culture Georges Pompidou
ポンピドー大統領が建てた、美術、音楽、映画などの現代芸術を扱う芸術総合文化センター。外観が鉄パイプとガラスで構成された、今見ても充分に前衛的な外観。こちらは午前中の市場巡りの途中に訪れました。
きょうは、朝から夕方までParisの街を駆け抜けた1日でした。