すっかり暖かくなり、煮込み料理に赤ワインが楽しめる季節も、もう残り少なくなってきました。・・という訳で、先日、久々にBourgogne地方の郷土料理
Coq au Vinを作りました。料理に合わせて開けたのは、やっぱりBourgogneのものです。
****食べて、飲んで、調べたこと・・*****************************************
●Morey Saint Denis 1er Cru Clos Sorbes 2003 Dominique Laurent
Dominique Laurentは、元パティシエという異色の経歴を持つネゴシアン。ワインの世界に入ったのは1988年。澱引きする時に別の樽に移し変えるという樽の使い方は「新樽200%」と話題を呼びました。
Morey Saint Denis村は、フランスの中央・Bourgogne地方のCote de Nuits地区のワインの産地としてはあまりにも有名なGevrey-Chambertin村とChambolle-Musigny村に挟まれた格好の小さな村です。小さいながらも村全体が葡萄の栽培に適した土壌を持っていて、村全体の葡萄畑の中で、Grand Cruと1er Cruの占める割合が高いのが特徴。知名度的には、両隣の村に比べると地味な印象がありますが、品質の高いワインを産出する銘醸地として知られています。
Clos Sorbesは、村の中心を走るGrand Cru街道を挟んで斜面下側(東側)にある1er Cruの葡萄を使ったPinot Noir100%のワインです。
****************************************************************
色は濃い鮮やかなルビー色。赤い果実のリキュールを思わせる甘い香りに、カカオ、バニラ、ナッツなどが合わさった感じ。口当たりは柔らかく、赤いベリー系のジャムのような凝縮感のある豊かな果実味が広がります。果実味と酸のバランスも良く、力強さの中に、エレガントな気品を感じるワイン。時間が経つと、ほんのりと獣香やキノコっぽい香りも出て、香りだけでも幸せになれます。美味しい。赤ワインでじっくり煮込んだCoq au Vin、添え物のマッシュルームとの相性も◎ チーズでは、カマンベールと良い感じでした。