2日目(11/23)つづき
JR「名寄」駅⇒⇒(名士バス)⇒⇒宇津小学校前⇒⇒(徒歩)⇒⇒冨田ファーム
本日の目的地、富田ファームは、名寄から国道239号線を東へ1時間半程走った興部町にあります。名寄からオホーツク海沿岸の紋別まで、かつては鉄道が走っていたのですが、廃線となり、現在は、1日に十数本のバスが往復するだけ。そのバスに乗って、牧場へ向かいます。名寄駅から興部方面に向かうバスの景色は、美深とはまた違った風情があり、車窓からの眺めも楽しい。牧場は国道沿いにあり、右手側に見える赤い門が目印。牧場の入口を数十m通り越した先にバス停「宇津小学校前」があり、ここでバスを降ります。
◆冨田ファーム ファームイン◆
富田ファームは、牧草作りからこだわって牛乳を生産し、乳製品やチーズを製造している家族経営の牧場。門を入って右手奥が牧舎でその向かい側の白い建物が
ファームインの施設です。
施設は、1階がチーズ工房とダイニングキッチンになっていて、2階が客室と風呂場、洗面所という作りになっています。ちょうどこれから、モッツアレラチーズの製造をすると伺い、部屋に荷物とコートを放り込むと、急いで、1階に戻ってきます。チーズ工房はダイニングと隣り合わせになっていて、窓越しにチーズの製造風景を見ることができます。まずは牛乳を飲んで下さいと牛乳瓶が差し出されました。
杜のミルク 香のしずく
「
よく振ってから飲んで下さいね」と手渡されたのが、冨田ファーム100%の牛乳「香のしずく」。成分無調整の低温殺菌乳です。脂肪球が均一でないのでクリームが浮いて、それが固まって蓋のような状態を作っていて、逆さにしてよーく振るか、箸でつついて、クリームの層を破らないと、飲めません。こんな牛乳初めて。よく振ってキャップを取ったのに、口のところにはクリームがまだ残っていました。クリームは甘く、牛乳は濃厚。この風味豊かな牛乳でチーズが作られるんですね。
◆冨田ファーム チーズ工房
富田ファームチーズ工房は、牧場のオーナーのお嬢さんの佳子さんが、牧場で育てた牛のミルクを使ってチーズ作りから販売までを手がける小さな工房です。私たちが訪れた時は、ちょうどカードを包丁でカットする作業が始まったところでした。Ph値を何度も確認して、タイミングを見計らってチーズバットから、カードの入ったボールを取り出し、包丁でこぶし大くらいの大きさにカットし、熱湯でちょうどいい弾力になるまでしっかり練っていきます。とっても熱いようで、時々冷水で手を冷やしながらの作業。大変です。お餅のように伸びるチーズをちぎってはまあるく丸めて冷水に放ち、しっかり冷やしてから、塩水に浸して味を付け、ザルで水切りします。ここで作業は一旦中断。佳子さんは、チーズ職人であると同時に、ファームインに泊まるお客さんのケアと食事の準備という仕事もあるのです。・・・。忙しいハズなのに、バタバタ感はなく、おおらかな時間が流れているのが、不思議な魅力。1日に作られるチーズの種類と数は限られているけれど、無理せず、まじめに丁寧に作っているという印象。そのチーズの一部がこちら。
個々のチーズの感想については、また後日。
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●富田ファーム ファームイン (牧場のファームイン)
住 所:北海道中川郡美深町字仁宇布
電 話:01656-2-3939
備 考:寝巻きはないので持参が必要(タオルはある)
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