相棒が東京出張のお土産に、愛宕山のチーズショップ
Fermierで買って来てくれたのが、こちら。シェーブルでは珍しい、ハードタイプのチーズです。
****食べて、飲んで、調べたこと・・******************************************
Testun di capra は、その名の通りCapra(山羊)のミルクから作ったハードタイプのチーズです。イタリア北部Piemonte地方のMondovi'村で作られている、生産量も少ない稀少なチーズで、熟成期間は4-5ヶ月。これをさらに、BAROLOの絞りカスに1ヶ月以上漬け込んだ、Testun al Baroloというのもあるそうです。
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名前にTestun(頑丈な)とあるように、表皮は硬く、中は淡いクリーム色で所々アミノ酸の白い結晶が出来ています。ポロポロと崩れやすく、カットするのが、難しい。シェーブル特有の匂いはなく、優しいミルクの香りがします。口に含むとアミノ酸のシャリシャリ感とともに、凝縮したミルクの旨味が口いっぱいに広がります。コクはありますが、羊のようなどっしりとした甘さはなく、脂肪分を感じさせない分、食感は軽やかであっさりしているのがシェーブルらしさでしょうか。穏やかな味わいながら、噛む程に、じんわりりんわりと旨さが追いかけてくる感じ。こういうシェーブルもあるんですね。いいなぁ。私は好きですねぇ。
さて、難儀なのがワイン選び。シェーブルの時はいつも飲むワインに悩むのですが、こちらの場合、明らかにワインの邪魔をするようなことはないのですが、一緒になることで互いに変化が起きる組合せもそうそうになく、あれこれ試行錯誤しているところです。食べきる前に抜群の相性の相手を探し出せるといいのですが・・・。