週末の夜、何軒か電話をかけて(もらって)、やっとテーブルが確保できたスペイン料理の店で夕食を。こちら『
La Fuente』は、スペイン・マドリッドの南西のポルトガルと国境沿いにある
Extremadura(エストレマドゥーラ)地方の料理のレストランです。Extremadura(エストレマドゥーラ)地方というのは、今回初めて知った地域なのですが、養豚が盛んで、生ハムや腸詰めの産地として有名なのだそうですね。
まずは、食前酒にシェリーを・・とメニューを広げたら、種類が色々あって思わず嬉しくなってしまいます。お店の方に、あれこれ教えていただいて、Manzanilla地方のシェリーの若いもの、熟成したものをいただくことにしました。
~食前酒・シェリー~
*La Gitana
*Manzanilla Pasada de Sanlucar "Manuel Cuevas Jurado 1/80
シェリーで喉を潤しながら、本日のオーダーを。お食事の方は、アラカルトもありましたが、4800円のプリフィックスのコース(前菜+メイン+チーズorデザート)をいただくことに。
*スペイン産ホワイトアスパラガスとイカと小松菜と白インゲンのサラダ
*ガスパチョ・エストレマドゥーラ風
*自家製ソーセージとイベリコ豚の炭火焼、白インゲン豆とチョリソの煮込み添え
*スペイン産チーズの盛り合わせ
*お米のプリンとチョコレートのムース,マンゴースース
*Vina Real Reserva 1991
Compania Vinicola del Norte de Espana
*エスプレッソ
●La Gitana
熟成庫が大西洋に注ぐ河口にあり、海風の影響を受けたせいか、仄かに潮の香りがするのだそうで、味わってみると、確かにそんな気が。Finoに比べると軽快。
●Manzanilla Pasada de Sanlucar "Manuel Cuevas Jurado 1/80
こちらはManzanillaの熟成したもの。しっとり淡い琥珀色に色づき、熟成した果実の風味が増してきます。香り良く、コクとキレのある辛口。
●ガスパチョ・エストレマドゥーラ風
ガスパチョに、タコのマリネを乗せたブルスケッタが添えてあります。ガスパチョは、スペイン・アンダルシア地方のトマトベースの冷製の野菜スープ。暑くて食欲がない時でも、鮮やかなオレンジの色彩、トマトの爽やかな酸味、ニンニクの風味、オリーブオイルのコクと香りに誘われて、胃にするすると入っていきます。こちらのガスパチョは、ピューレのように滑らかな舌触りで、濃度がしっかりしていて、美味しい。生き返りました。
ただ、ブルスケッタは、バターを塗ったパンにタコをトッピングしてあったせいか、バター臭さがいつまでも舌に残り、これが私にはどうも・・・・。オリーブオイルだったら言うことがなかったのですが。
●スペイン産ホワイトアスパラガスとイカと小松菜と白インゲンのサラダ
こちらは相棒のチョイス。ホワイトアスパラはいずこ・・・?のようでしたが、小松菜のサラダ仕立てと言うのは斬新だったようで、「こういうのもアリだね」とのご様子。我が家でもちょっと試してみようかしら。
●自家製ソーセージとイベリコ豚の炭火焼、白インゲン豆とチョリソの煮込み添え
メインは2人ともイベリコのチャコールロースト。これがね。焼き加減が素晴らしい。表面が香ばしく、中は、ほとんど、真っ赤(^^) これじゃないとイベリコ食べたって感じ、しませんよね。お肉も厚切りなのが嬉しい。ソーセージも噛み締める毎に旨味が広がり、食べ応えあり。肉の旨味を吸った白インゲン豆も良い感じ。満足。
●Vina Real Reserva 1991 Compania Vinicola del Norte de Espana
ワインはリスト以外にも色々あり、好みを告げるとお店の方がボトルをあれこれ出してくれます。お薦めワインの中から選んだのがRiojaの作り手のTempranillo主体のワイン。91年とあって、グラスに注ぐと縁がうっすらと透明感のあるレンガ色がかった色合い。熟した果物の香り、土っぽい香がします。時間を置くと熟成香が開いてきます。果実味、酸味、甘み、渋味のバランスが良く、穏やかに枯れた味わい。胃に染みいる美味しさ。
●スペイン産チーズの盛り合わせ
この日のラインナップは、スペイン産のおなじみのチーズだけでなく、Extremadura産の珍しいものもあり、なかなか楽しめました。
Manchego(マンチェゴ)・・・スペインを代表する羊乳のセミハード。ミルクの風味が濃厚。
Valdeon(バルデオン)・・・山羊乳と牛乳混在の青カビ。カリンのジャムを添えて。ワインとの相性は◎
Queso Ibores(ケソ・イボレス)・・・Extremadura産の山羊乳のセミハード。ナッツ香があり、味わいはマイルド。山羊乳特有の獣香や酸味がなく、教えてもらわない限り、山羊とは気付かないかも。
La Serena(ラ・セレナ)・・・Extremadura産の羊乳のチーズ。ウォッシュタイプのような香りと味わいが楽しめます。濃厚で深みのあるミルクの旨味たっぷり。舌にピリつく苦味も少々。
この辟易する蒸し暑さの中、食後のエスプレッソ&オレンジピールまでしっかり飲んで食べてしまいました。お店は、Bar(
Bar RABANO)も併設しているので、何か軽くつまみながら飲みたい時にはBar、ある程度しっかり食事をしたい時はこちらのレストランと使い分けができそう。普段着でふらっと立ち寄って楽しめるお店です。シェリーの種類が多いのも魅力。今度はBarの方に寄ってみようかな。
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● La Fuente (スペイン料理)
住 所:名古屋市東区泉1-17-38 38BLD 2F-4
電 話:052-951-0512
最寄駅:地下鉄「久屋大通」駅 1B出口より徒歩5分
備 考:カード使用可
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