夏はラテンな季節です。サンバの発祥地、ブラジルのバイーア地方出身のシェフが、バイーアの郷土料理が食べさせてくれるというブラジル料理屋『SALVADOR』が、今年5月に名古屋にOpenし、ラテンな皆さんの間で、話題となっています。私も1ヶ月程前、この店のことを教えてくれたnaohさんとともに、食事を楽しんできました。
店の場所は、地下鉄「瑞穂運動場東」駅の1番出口を出て横断歩道を渡った右手。ブラジルの国旗と、テラスに吊るされたハンモックが目印。テーブル席20席程のお洒落なCafe風のお店です。バイーア地方は、ブラジル北東部の大西洋岸に広がる地域で、豊富な海産物をココナッツやデンデ油(パームオイル)で調理した料理や、内臓料理が特徴。メニューに並んだお料理は初めて見るものばかりで、ワクワクしてしまいます。茹でた落花生をツマミにCachacaを飲みながら、本日のオーダーを決めます。
*Cachaca
*Degustacao Cachaca(51,Tres Fezendas,Tatuzinho,Velho Barreiro)
*Caipirinha
*Camoroes cogumelos e Palmitos no papilote
(海老ときのことバウミットのホイル焼き)
*Moqueca dende (Dende(パームオイル)入り魚介類の煮込み)
*Xixim de Galinha (バイーア風鶏肉の煮込み)
*Dobradinha (牛モツの煮込み)
*とろけるチョコレートケーキアイスクリーム添え
*アサイー・シャーベット
●Cachaca
Cachacaはサトウキビを原料としたブラジルの蒸留酒。Cachacaをベースにフレッシュライムと砂糖で作るCaipirinhaはブラジルを代表するカクテルの1つです。店では、Cachacaの飲み比べが出来るので、まずはあれこれ試してみました。無色透明のお酒ですが、微妙に味が違います。
Velho Barreiro・・・口当たりは柔らかく、透明感がある
Tatuzinho・・あっさりとした甘味で余韻は長い
Tres Fazendas・・黒糖を思わせるふくよかな甘みとコクのある味わい
51・・Cachacaのトップブランド。甘やかな香りと軽やかさが心地良い。
●Camoroes cogumelos e Palmitos no papilote
海老ときのことPalmito(パウミット)をホイル焼きした料理。Palmitoは、ヤシの新芽で、ブラジルの食卓に欠かせない食材。筍のような食感。
●Moqueca dende
バイーアを代表する郷土料理がこのMoqueca(モケッカ)です。魚介類をデンデ油(パームオイル)、トマト、ココナッツミルクで煮込んだ海鮮類の土鍋料理で、具は、エビ、タコ、魚、ミックスから選べます。白身魚の切身で、デンデ油たっぷりの、より本場に近い味に仕上げてもらいました。これがウマイの何の・・・。香り良くコクがあってホント美味しい。ご飯にかけて食べると美味しい。
●Xixim de Galinha (バイーア風の鶏肉の煮込み)
こちらは、鶏肉を海老の出汁とデンデ油、トマト、ココナッツミルクで煮込んだ料理。お肉は柔らかく、スープは濃厚でマイルドな味わい。ご飯との相性も良い感じ。
●バイーア風 副菜色々
煮込み料理には、ご飯、サラダ、調味料やペースト類が付いて来て、取り皿に取り分けて、あれこれ混ぜながら、いただきます。
*Farinha(ファリーニャ)・・Cassava(キャッサバ)という芋の粉末
*Feijoada(ファジョータ)・・豆の煮込み。Farinhaをかけて食べるとウマウマ。
*Caruru(カルル)・・すりつぶして揚げた豆、海老、オクラを練り合わせたペースト。
*Vatapa(ヴァタパ)・・豆やカシューナッツを、干しエビ、デンデ油などで
練り合わせたペースト。病み付きになる味
●Dobradinha(牛ハツの煮込み)
本日のお薦めのホワイトボードの中から、ちょっと気になった内臓系料理を追加オーダー。一口サイズの牛ハツを煮込んだお料理。おつまみサイズにしてもらいました。Farinhaをたっぷりかけて食べると内臓系の旨みたっぷりの煮汁がペースト状になってなんともいえない美味しさに。唐辛子(辛くない)を垂らして食べるとなおイイ感じ。ハマります。
●デザート
相棒がチョイスしたのが、ブラジル原産のヤシ科の果物「アサイー」のシャーベット。見るからに酸っぱそうな色合いですが、酸味はなかったもよう。私が頼んだ、とろけるチョコレートのアイスクリーム添えは、ミニサイズでのオーダーも可。
4人でお食事ということもあって、あれやこれや、食べたいものをどんどか頼んで食べることが出来ました。一つ一つのお料理はどれも丁寧に作っていて、味わい深く、ブラジル料理のイメージが一新。これまで食べた塩っ辛くてジャンキーなブラジル料理は一体何だったんだろうという感じ。ファーストフードとレストランの味の違いと言ったらいいかな。そんな感じ。生真面目そうなシェフが作るお料理は、どれも美味しかったけれど、一番印象に残ったのは、やっぱりMoqueca かな。他にも気になるメニューが色々あったけれど、Moquecaだけは、外せません。これを食べるだけのために、また行きたい・・そんなお店です。お店を紹介してくれた
naohさんに、感謝、感謝です。
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●Gastronomia Brasilelia SALVADOR (ブラジル料理)
住 所: 名古屋市瑞穂区八勝通3-20
電 話:052-833-9633
最寄駅:地下鉄「瑞穂運動場東」駅、1番出口徒歩1分
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