名古屋は、新しく出来たビルやデパートのレストラン街のリニューアル等々でレストランのオープンラッシュが続き、何かと賑やかです。先日、遅ればせながら、松坂屋の本館10階にオープンした
LA TABLE de Joel Robuchon で Dinnerを楽しんできました。
店内は、赤・黒・金の世界。キラキラとなめまかしい赤色のグラデーションが蠢くモダンな内装は、ゴージャスというより、艶っぽい印象。非日常的な空間を作り出しています。夜は、5000円と7500円の二つのコースがあり、メインの肉料理、デザートのみ、選択できるようになっています。7500円のコースにしました。
*Aperitif:ペルノー
*Amuse
*ウニとオマール海老のジュレをフェンネルで
*フォアグラのラヴィオリ ブイヨンスープ
*スズキのプランシャ焼き
*仔羊背肉のソテー ポテトピューレ添え
*Avanc desert:カシス入り ヨーグルトムース
*Desert:ラ・ターブルのミルフィーユ
*Wine:Coteau du Languedoc Chateau de la Negly La Cote 2004
*Espresso
●Coteau du Languedoc Chateau de la Negly La Cote 2004
店のコンセプトが象徴的に現れているのが、ワインリスト。リストの最初にあるのがLanguedocでしょ。その後、Sud-West,Rohne・・・と続き、最後の方にBourgogne、Bordeauxが一応ある・・・という感じ。こういう主張のあるリストって初めて見ました。価格帯もコース料理の内容に見合ったリーズナブルなものが揃っています。面白いですね。ここまでは好印象。
この日の晩は、店の趣旨に素直に従ってLanguedocのものを。暗い赤色。プルーン、カシスの香りにシナモンが合さった感じ。Grenacheらしい熟したベリー系の風味と甘み、アルコール度の高さ。若いけれど力強さのあるワインでした。
●Amuse
甲殻類のスープ。
●ウニとオマール海老のジュレをフェンネルで
雲丹を上品なオマール海老のジュレで包んだものが、クリームの下に隠れています。見た目は涼しげで夏らしい一品。肝心の雲丹が、濃厚さと、新鮮さにやや欠けるのが残念。
●フォアグラのラヴィオリ ブイヨンスープ
コンソメスープにフォアグラのラヴィオリが2つ3つ浮かび、三つ葉、パクチー、大葉、バジル、タイムの刻んだ物を散らしています。和のハーブとのコラボを狙ったのかもしれませんが、大葉が主張しすぎ。大葉の香りが強すぎて、スープの上品な風味を消しています。ラヴィオリの中身もフォアグラと認識できる分量ではなく・・・生クリームを足してどうぞ・・・と言われても(汗)
●魚料理(名前を失念)
香ばしく焼いたスズキを、赤ピーマンのソースと黒オリーブのソースで。赤ピーマンの甘さを生かしたソース、香り良く塩気の効いた黒オリーブのソースの、色彩や香りに南仏を感じます。
●仔羊背肉のソテー ポテトピューレ添え
オーダー時に「焼き過ぎないように」と念押ししておいた仔羊。いい焼き加減です(^^)厨房にこちらのリクエストをキチっと伝えて下さったお嬢さんに感謝。あなたのお陰です!ありがとう。最後にやっと美味しい物に出会えた・・・という感じ。ただ添えてあるポテトピューレは生クリームとバターがたっぷりのまったり系。ジャガイモの味の薄さを補っているのかもしれませんが、少々重過ぎるように感じました。
ワインが残っていたので、Fromageはないのかな・・・と思ったら、お口直しのデセールが出てきてしまいました。
●Desert
デセールの前に、カシスの入ったヨーグルトムースが出されます。ここは日本。果物の酸味が苦手な私はさっぱりといただけましたが、全然酸っぱくないカシスとヨーグルトに、相棒君は物足りなさそうでした。デセールのミルフィーユも然り。
私が訪れた時は、アラカルトのメニューの案内はなく、店のスタッフの方も、「コースのみでお出ししています」との対応でしたが、少しずつオペレーションを変えているようで、今はアラカルトの用意もあるようです。Fromageもちゃんと置いてあるようなのですが、紹介がないのも残念。食後にワインが残っているお客さんには、声をかけて欲しいもの。ただ、店内を見渡して、ワインを飲むお客さんそのものが少なく、チーズのサーブどころではないのでしょうね。お店の方も、とりあえず、グラスでもいいから、ワインを飲んでもらうこと・・・に注力しているとのお話でしたし・・・。
店のコンセプトは面白いし、非日常的な雰囲気を味わえる楽しさはありますし、Robuchonとしてはリーズナブルな設定だとは思います。欲を言えば、質を落とした高級食材を無理矢理使うのではなく、お値段に見合った新鮮な食材を使った方が、より満足度も上がるとは思うのですが、それだとRobuchonを期待したお客さんにはウケない・・・んでしょうね(^^ゞ 当面はメニューの変更予定はないそうで、あるとしたら季節が変わって調達できる食材が変わる頃かも・・・とのことでした。あれこれ遊ぶお客が増えれば、それに応じて変わっていく柔軟性を持ったお店のようで、これからどう変化していくか、面白い店になるのかどうかは、名古屋の客層次第。期待していいのか、いけないのか。冬場になって、メニューがどう変わるのか。変わり具合が楽しみなお店です。
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フランス旅行から帰国後すぐに出かけたせいが、少々厳しいコメントになってしまいました
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● LA TABLE de Joel Robuchon (フレンチ)
住 所:名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋本館10F
電 話:052-249-4400
最寄り駅: 地下鉄「矢場町」「栄」
備 考:カード使用可
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