6月15日(金) 曇り 7日目 つづき
◆Buerehiesel
フランス旅行最後の夜は、
BuerehieselでのDinner。今回の旅行で、
L'Auberge de L'Ill の次に楽しみにしていたお店。L'Illの予約がFixしたら、すぐに予約を入れました。
Buerehieselは、StrasbourgのParc de l'Orangerie(オランジュリー公園)に佇むレストラン。Colombageと呼ばれるアルザス特有の木組みの建物と薔薇色の壁が、周囲の緑に溶け込んでとても綺麗。店内は一転してモダンな作り。全面がガラス張りになっていて、別荘のサンルームにいるよう。窓から入る光、公園の緑によって、洗練された空間に心地良さがプラス。寛いで食事が楽しめる明るい雰囲気を作り出しています。こちらのレストランは、2006年まではMichelin三ツ星でしたが、シェフのAntoine Westermann氏の引退とともに星を返上。現在、息子のEricさんに代替わりして、営業しています。
*Amuse
*Aperitif:Musca
*Schniederspaetle et Cuisses de Grenouilles Poelees au Cerfeuil
*Petits pois et carottes fane du jardin de Marthe au jus de cosse,
poitrine de cochon grillée
*Cannette de Barbarie,cuisses et filet aux epice x2
*Plateau de Fromage
*Framboisses d'Alsace,biscuit au Chocolat
et Marmelade de Framboise acidulée
*Briche a la biere,caramelisee a la biere,glace a la biere et Poire Rotie
*Wine:Nuits Saint Georges les Porets 99
*Cafe &Petit Four
●Amuse
酸味の効いたパンが香ばしくて美味しい。AperitifのMuscaをいただきながらアミューズを。ポーションも味わいもしっかり系。これから登場するお料理への心構えが出来ました。本日のオーダーも、アラカルトで。
●Schniederspaetle et Cuisses de Grenouilles Poelees au Cerfeuil(スペッツレ生地のラビオリ、蛙のポワレ、セルフィーユ風味)
これはお父さんの代からのスペシャリテ。セルフィーユを散らした、玉葱とチーズの入ったラビオリ、リースリングソースでどっしりと濃厚に仕上げた蛙のポワレがたっぷりと盛られています。蛙のソースは、塩気がしっかりしていて、味も濃厚。見た目以上にどっしり感があります。これをメインにしてもいいくらいのポーション。若くて力強さのあるNuits Saint Georgesとの相性は◎ 前半からかなりヘビー級。
●Petits pois et carottes fane du jardin de Marthe au jus de cosse, poitrine de cochon grillée(プティ・ポワとMarthe産のニンジン,サヤのジュ、豚バラ肉のグリル添え)
こちらは、相棒のチョイス。プティ・ポワのお料理はきっちりいただく相棒君。プティ・ポワの新鮮さをジュレに封じ込めたものに、シャキッとした食感と素材そのままの風味を生かした根菜類が盛られ、豚バラのグリルが添えてあります。プティ・ポワと豚バラというのは定番の組合せなのでしょうか。とても相性が良いようです。プティ・ポワと根菜類の組み合わせについては「Interesting」との回答(^^ゝ ソースは見た目は濃厚そうですが、プティ・ポワの風味を殺さない軽やかなものだったそうです。
●Cannette de Barbarie,cuisses et filet aux epice(バルバリー産小鴨の小腿とフィレ、スパイス風味)
メインは珍しく二人とも同じモノを。鮮やかなロゼ色の小鴨にプティ・ポワと空豆、野菜が彩り良く添えてあります。小鴨は、肉そのものの味が素晴らしい。もちろん焼き加減は文句のつけようがない。噛み締める毎に味わい深く、滋味溢れる旨みが、口一杯に広がります。ソースは軽めの仕上がり。野菜は、フレッシュ感、素材そのものの旨味を生かした調理法。ここでも脇役の野菜の力強さにしみじみいたしました。たっぷりしたポーションも嬉しい。
●Plateau de Fromage
おまちかねのチーズのプラトー。かなり胃が膨れ上がっていたのですが、チーズは別腹の私。今が旬の真っ白なフレッシュタイプのシェーブルが並んでいるのを見たら、もう食べずにはいられません。ワインとの相性とかは関係なくシェーブルをいただく私。相棒は、マンステール、セミハード、フルムダンベールを。初めて食べた本場のフレッシュタイプのシェーブル。あぁ、こんなに美味しいとは思いませんでした。日本では食べられない新鮮さと酸味!シェーブル好きとしては、大満足でありました。
●Framboisses d'Alsace,biscuit au Chocolat et Marmelade de Framboise acidulée (アルザス産フランボワーズ、ショコラのビスキュイ、酸味のあるフランボワーズのマーマレード)
こちらは、右も左もなく、相棒のチョイス。苦味とカカオの風味豊かなショコラと、酸の旨みたっぷりの赤いベリー系の果物の相性の抜群。今回の旅行で特に気に入ったデセールの1つだったようです。
●Briche a la biere,caramelisee a la biere,glace a la biere et Poire Rotie(ビール風味のブリオッシュ、キャラメリゼ、ソルベに洋梨のロティー)
これは、スペシャリテからのチョイス。こちらのスペシャリテとして紹介してあるお料理は、どれもどっしりと、重厚感のあるものが多いようで、こちらも例外なくヘビー級。ブリオッシュは、濃厚な卵とミルク、砂糖がふんだんに使ってあり、仄かにビールの風味はするけれど、しっかりと甘い。苦味の効いたアイスクリームを添えて食べると美味しい。こちらは甘さを押さえた大人の味わい。ホッとする味。洋梨のロティーもパンチがあり、濃厚な仕上がり。相棒に少し手伝ってもらいました。
日が暮れてから店内。ムーディーな大人の雰囲気が素敵。お洒落です・・。
この日いただいたお料理は、お父さんの代からのスペシャリテは、盛り付けも豪快で、重厚感のある味わい、息子さんのお料理は、盛り付けも美しく、素材のフレッシュ感を引き立てる軽さもあるお料理という印象。引き継いだ料理、新しい料理どちらも美味しくいただきました。CPはとても高く、日本で同じ値段出しても、この雰囲気とお料理を楽しむのは難しいような気もします。息子さんの代になって、これからどういう変化を遂げていくのか、どういうスペシャリテが生み出されるのか、それもちょっと楽しみなレストランです。
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● Buerehiesel (フレンチ)
住 所:4, parc de l'Orangerie 67100 Strasbourg
電 話:03 88 45 56 65
備 考:要予約 カード使用可
グーテンベルグ広場からタクシーで11-13ユーロ(2007年6月現在) *""*""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*"""*""*""*"""*"""*"""*