従兄弟の結婚式に出席するため、週末は広島へ出かけてきました。広島と言えば「お好み焼き」。広島に着いたら、路面電車に乗り込み、「
胡桃屋」へ。「立町」駅を降り、広島国際大学院と旅行社の間の道路を北に進んで2本目を右手に入ったビルの2階にあるお好み焼き屋さん。入口の左手が大きな鉄板のあるカウンター席、右手が座敷席になっている20人も入れば一杯になってしまう小さな店です。お昼時とあって、空いていたのは、カウンターの2席のみ。「そば肉玉」を注文しました。
●そば肉玉
広島風お好み焼きは食べたことがありますが、正真正銘の広島お好み焼きを食べるのは、今回が初めて。目の前の大きな鉄板で、ご主人と奥様が、見事な連携プレーで、次から次へとお好み焼きを焼き上げていきます。
~手順は、こんな感じ~ (所要時間 約15分)
①まず、鉄板に、薄く生地を広げ引き、その上に、鰹節を一握り。
②続いて、山盛りのキャベツをたっぷりと載せる。(このキャベツの量が凄いんです)
③さらに、モヤシ、天カス、そして豚薄切肉を、こんもりと載せていく。
④生地が焼けた頃を見計らって、このキャベツの山をひっくり返し、生地を上側に。
⑤奥の厨房で茹でた生麺に油を加え、薄く丸く鉄板に広げて焼きつる。
⑥キャベツの山を一度ぎゅっと押さえ込んでから、これを麺の上に載せ、
⑦鉄板に卵を割り広げた上に、麺を下にして載せる。
⑧卵が焼ける頃にこれをひっくり返し、卵を上側にしたら、コテでカット。
⑨おたふくソースをかけ、魚粉、胡椒、青海苔をふったら、出来上がり。
キャベツは切り置きしないで、注文のある度に包丁で手切り。1枚1枚丁寧に10-15分近くかけて焼いて、お皿に盛って出してくれます。ソースと刻み葱はお好みでどうぞというスタイル。さてさて、目の前にドンと置かれたそば肉玉は、直径20cmはありそうな大きなお好み焼き。ボリュームたっぷり。熱々のところをいただくと、おぉ~!キャベツが甘い~。後から鰹の風味が追いかけてくる感じ。お好み焼きというより鰹風味の蒸キャベツのよう。薄い粉の生地と、麺を固焼した生地でキャベツをサンドイッチしたような感じなのが面白い。麺はパラパラしているのではなく、くっついて「生地」状になっていて、表面は香ばしく中はプリっとした食感。刻み葱を加えると、また違った味わいに。これまで食べたことのある「広島風お好み焼き」とは全くのベツモノでした。
お好み焼きはB級グルメの代表格ですが、ここのはジャンキーさとは無縁。上品であっさりとした仕上がり。塩気が強く、油コテコテ、化学調味料たっぷりのジャンキーな味を求める人には、少々物足りないかもしれませんが、これなら、きょうの昼は「お好み焼きね」というのもアリな味。粉モノ文化の奥の深さを感じ入る一皿でございました。
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●胡桃屋 (お好み焼き)
住 所:広島市中区八丁堀9-5 山本ビル 2F
電 話:082-228-5915
最寄駅:広島電鉄「立町」駅から徒歩2分
広島国際学院大学と旅行社の間の通りに入って、2本目を右。
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