「久々に美味しい肉料理が食べたいわぁ~」と言う母を連れて、フレンチのお店でランチを。GWに突入した東京、これは・・というお店は予約で一杯。でも、せっかくの休日のランチ、春の日差しが入る明るいお店でいただきたい・・・と、あきらめずに白金高輪の「
Lacherir」に電話をしたら、幸運にも席が確保できました。やったー。
最初に訪れてから1ヶ月ぶりの再訪。出迎えてくれたマダムもこちらの顔を見たら思い出して下さったようでした。
本日の肉料理の中で、母が選んだのが「牛テール肉の煮込み」だったので、今回は、Bランチ(アミューズ+前菜+スープ+肉or魚料理+デザート+飲物)をいただくことに。
*食前酒:ペルノー
*アミューズ:豚のコラーゲンのコロッケ
*前菜:ポロネギのサラダ仕立て パートブリック包み揚げ添え
*スープ:海の幸のスープ
*メイン肉:牛テール肉の赤ワイン煮こみ チリメンキャベツ包み
*フロマージュ
*デセール:マスカルポーネのムース 苺のソルベと共に
*Chateau Les Ollieux AOC Corbieres rouge 2001
*エスプレッソ
●アミューズ
いつものように、一口サイズながら、インパクトのあるお料理を出してくれます。今回は、豚のコラーゲンのコロッケ。揚げたてのカリっと香ばしい衣の中は、トロ~り、プリっとした豚のゼラチン質がたっぷり。ビネガーを効かせたソースとの相性も良く、これから始まるお食事への期待が高まります。食前酒をシェリーにしたらなお良かったかも。「あぁ美味しいわねぇ~」と母。
●ポロネギのサラダ仕立て パートブリック包み揚げ添え
「このお料理の主役はポロ葱です」とマダムのお言葉通り、少し焦げ目をつけたポロネギは、柔らかくなるまで火が通っていて、ポロネギ特有の甘さが口いっぱいに広がります。うーん美味しい。ほろ苦いハーブ野菜、ハーブと一緒にパートブリックで包んで揚げたエビも香ばしく、食感と香りのハーモニーが素敵な一皿。
●海の幸のスープ
甲殻類と貝や白身の魚の出汁がたっぷりと出たスープの中には、さっと炙って焦げ目を付けたホタテがたっぷり入っています。スープは、魚の旨味たっぷりの濃厚な味わい。ホタテと一緒にいただくと、ホタテの香りとほんのりとした甘さによって、スープの味と香りに広がりが出ます。美味しいですねぇ。お皿に1滴も残さないくらい、きれいにいただきます。
●牛テール肉の赤ワイン煮こみ チリメンキャベツ包み
赤ワインでしっかり煮込んだ牛テール肉をほぐしたものをチリメンキャベツで包んでさらに煮込んだ手の込んだお料理。キャベツの中にお肉の旨味と香りが封じ込められています。ホロホロに柔らかいお肉は味に深みがあり、テールそのものの旨さが良く引き出されています。お肉の旨味を吸ったキャベツもじわっと美味しい。添え物の春野菜は彩りもきれい。見た目も華やかな一皿。
●Chateau Les Ollieux AOC Corbieres rouge 2001
本日ワインは南仏ランドック地方のCoebieres地区の蔵元
Chateau Les Ollieuxのワインの青ラベル。色は青みがかったルビー色。青い胡桃の実の様な香りがします。Grenache、Syrah主体のワインらしい太陽の恵みを浴びた葡萄の味わいとエレガンスさもあり、きょうの肉料理とは良く合いました。
●フロマージュ
ここでフロマージュのプラトーが登場。白カビ、青カビ、ウォッシュ、セミハード、ハード、シェーブル・・・と一通り揃っていて、どれも状態が良いのが嬉しい。熟成が進んだシェーブルに目が釘付け。普段はワインとの組合せをすると躊躇するのですが、青い胡桃の香りのするコルビエールとなら、きっとそう悪いことにはならないかも・・と熟成したシェーブル中心に、「クロタン、セル・シュール・シュール、リヴァロ、コンテ」をいただきました。ワインと一番良く合ったのが、クロタン。この熟成具合は、シェーブル好きにはたまらないものがありました。
●マスカルポーネのムース、苺のソルベと共に
ピンク色が可愛らしい優しい酸味のソルベ、ふんわりと甘いマスカルポーネのムースの上に螺旋状の飴細工が飾ってあります。さっぱりと美味しくいただきました。
どのお料理も丁寧に作られていて、味や香りの構築にシェフのセンスを感じます。海の幸のスープは絶品。先回の太刀魚の仕上げといい、シェフは魚料理がお得意なのかもしれません。アミューズからメインまで、盛り下がることなく、一皿一皿を堪能しました。満足。ランチばかりですが、2回続けてお食事して、すっかりここのお料理のFanになってしまいました。お料理はもちろん、フロアを1人で仕切るマダムが作り出す、店内の燐とした雰囲気も魅力。この日は満席だったのにバタバタ感は全くなく、素敵な笑顔で優雅にお料理をサーブしてくれる姿に、惚れ惚れ。心地良い空間で美味しい料理をいただけて、幸せな休日の午後となりました。
きょうは軽めのランチとなりましたが、次回こそ、食後酒までゆったりいただきたいもの。1ヶ月の間に食後酒のボトルの数が増えていたのを、私、見逃しませんでした。夏Menuに変わった頃には、再訪計画を立てられるかしら。
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●Lacherir (フレンチ)
住 所:東京都港区白金3-14-10
電 話:03-5789-4450
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