11月24日(金)2日目 つづき
旅の2日目は、中標津町の食材の産地をめぐります。中標津町は、北海道の東部、釧路から国道272号を北へ2時間程ドライブしたところに位置する酪農の町。人口2万4000人に対し、乳牛の数が3万9000頭と、人の数より牛の数の方が多いんですね(^^)
◆三友牧場
最初の訪問地は、中標津町の郊外でご主人が酪農を、奥様がチーズ工房を営む三友牧場です。国道272号を標津町方へ進み、道道994号を南に入り、3本目の道路を右折すると左手に見えてきます。「チーズ館」と名づけられた工房では、牧草だけを食べて育った牛の絞りたての新鮮なミルクを使って、奥様がたった一人の手作業でチーズ作りを続けていらっしゃいます。その名の通り「牧場製」の「手作り」のチーズ工房。製造も販売も奥様お1人でこなしていらっしゃるので、事前にご予定を伺って、アポイントをとって訪問しました。
「こんにちは~」と中に入ると、地元のご夫人たちへのチーズ作り教室の真っ最中。お忙しい中、素敵な笑顔で出迎えて下さり、丹精こめて作った自慢のチーズの作り方、美味しい食べ方を丁寧に教えて下さいました。
「時期的にチーズの在庫が・・・」というお話でしたので、牧場の風景が見られて、奥様と少しでも言葉を交わせられるだけで充分と思っていたのですが、身も知らぬ我々の為にチーズを残して下さっていて、思いがけず3種類のチーズを購入することができました。
グランド・マ・チーズ・・・フランスの山岳地:Savoieのウォッシュチーズ「REBLOCHON(ルブロション)」をイメージして作ったチーズ。マッシュしたジャガイモに炒めた玉葱とベーコンを散らした上に、たっぷり乗せてオーブン焼きにするとワインが進むとのこと。
山のチーズ ブラウンラベル・・・こちらは、同じくSavoie地方のCOMTE(コンテ)をイメージした1個10キロもある大きな長期熟成のセミハードチーズ。ナッツの香りが特徴。18ヶ月以上熟成したものが、グリーンラベル。購入したのは、あと数日でグリーンラベルになるところだったもの。ナッティーな風味を味わうならそのままで、火を通すなら、薄くカットしたものを茹でたジャガイモに乗せてさっとオーブンで焼くのがGoodだそう。
カチョカバロ・・・その名の通り、イタリアのチーズをモデルにしたチーズ。薄くスライスしてそもまま食べるのも良し、ピザにして食べるのがお薦めとか。
「時間があったら、牛乳飲んで行ってね」と案内されたのは、工房2階のお部屋。天井が高く、窓から緑の牧場が見渡せる開放的なリビングになっています。部屋の中央には大きな1枚板のテーブル、壁一杯に並ぶ沢山の本や写真集、暖炉の前にはゆり椅子、窓の向うには広々としたデッキ・・・まるでヨーロッパのカントリーライフを絵に描いたような素敵な空間です。
温めていただいた牛乳は、濃くて甘く、とても美味しい。仕事に戻られた奥様の言葉に甘え、30分近くゆっくり寛がせていただきました。忙しい奥様にご挨拶をした帰り際に、ご主人にもお会いでき、愛嬌のある牛たちに会わせていただきました。ホント、かわいいの。胃も心も満たされた三友牧場での一時でした。お2人には感謝の気持ちで一杯です。
三友牧場のチーズの感想については、また後日。
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●三友牧場(チーズ工房)
住 所:中標津町俵橋1686
電 話:01537-3-3986
場 所:国道272号を標津方面へ向かい、俵橋小学校を超え、
道道994号(中標津俵橋線)を右折し、3つめの十字路を右折。
備 考:訪れる際は、要連絡。
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