2月18日(土)1日目
今回は、岡山のうどん仲間の車に同乗させてもらってのうどんやめぐり。朝7時半にホテルに迎えに来てもらい、善通寺方面へ向います。
◆橋本うどん(多度津町)◆
本日最初の一杯は、昔懐かしい長閑な雰囲気が漂う多度津町の「橋本うどん」。かけの小には、三角形の薄焼き卵、かまぼこ、竹輪のかやくがトッピング。ネチっとした食感の程好いコシのある麺は、少し甘めの優しいイリコ出汁が良く合います。(この出汁で卵とじをしてみたい)インパクトには欠けるけど、生活に根付いた日常のうどんの良さが感じられます。優しい味わいは、穏やかな朝の始まりには◎ 善通寺創建1200年記念協賛事業
いろはうどん遍路のスタンプシートをここでもらい、早速押印してもらいます。なんか楽しい。
◆宮川製麺所(善通寺市)◆
奥の製麺スペースに進み、丼を持って「小」「大」と注文すると、おばちゃんが釜からあげて水で〆たばかりのうどん玉を入れてくれます。出汁は「温かいかけ出汁」「冷たいぶっかけ出汁」があり、好みの出汁、刻み葱ネギやおろし生姜を入れていただきます。食べ終わったら丼を片付け、自己申告でお会計。食べ方も麺も讃岐うどんらしさが楽しめるお店です。真っ白な麺は、舌触り、喉越し、コシの強さ、押し戻し、どれも別格の美味しさ!濃い目のぶっかけ出汁もいいけれど、ガツンとイリコの風味が効いた透明感のあるイリコ出汁で食べたい。ここも
いろはうどん遍路の協賛店。「頑張ってね」と応援されちゃいました。
◆上戸うどん(観音寺市)◆
「道の駅とよはま」の向かいにある香川の最西端のうどん店。車の置き場に困らないのが嬉しい。多度津の「味でこい」で修行した大将が作る麺は太さ1cm近くある極太のストロング麺。麺を温めて熱々のかけ出汁をかけても、ヘタりません。どっしりとしていてコシが強く、噛み締める程に小麦の味がする「緑あひる」らしい麺。今日いただいてOpen当初の印象(西讃系の甘ったるい出汁に固いだけの麺)がガラリと変わりました。出汁も甘ったるさが消え、イリコの風味が増しました。嬉しい進化に拍手。来た甲斐アリ。
◆松井うどん(三豊市)◆
高松方面に戻りがてら新規開拓を。開店して1年程のこの店のウリはぶっかけ系とカレーうどん。温玉もみじぶっかけに惹かれつつ私はかけ、相棒はカレーうどんを注文します。
おでん・・うどん待ちにおでんは基本。こんにゃくに金山寺味噌、大根に辛子をつけて。
カレーうどん・・この店の一番人気。ほとんどのお客さんが頼んでいます。ここのカレーは、うどん出汁で伸ばした所謂「カレーうどん」用のカレーと趣が異なるのが特徴。ボテっとした濃厚なカレーは、甘くてスパイシーという個性的な味。香辛料がしっかり効いていているので、辛さが後から追いかけてきます。丼に残ったカレーを食べるためのターメリックライス(¥100)もあり、カレーうどんを頼んだ客から、次々と追加オーダーが入っていました。「カレーうどん大&ターメリックライス」が、ここの王道パターンなのかも。
かけ・・・麺は、丁寧に作ったきっちりした麺。色は白く、少し太め。温かい麺より、冷たい麺の方が良い感じ。メニューにぶっかけ系が多いのにも納得。かけ出汁はすっきりとした優しいイリコ出汁。トッピングの天カスは要らないかも。
◆灸まんうどん併設『喫茶コンピーラ』(善通寺市)◆
お昼の12時を回ったところで小休止。「灸まんうどん」併設の「灸まん美術館」の中にある『喫茶コンピーラ』でTea Timeにいたします。広い駐車場に大型観光バスが並んで恐れをなしましたが、賑わってるのはうどん店のみ。喫茶の方は隣の喧騒が嘘のような静けさで、ガラス張りの窓から日差しが差し込み、明るく落ち着いた雰囲気です。抹茶オーレ、ぜんざい、お抹茶セット、コーヒーフロート、アイスクリーム・・・・。全てのメニューにもれなく緑茶と「灸まん」がついてきます。アイスコーヒーやアイス抹茶オーレは、好みに応じてシロップを入れて甘さを調整して飲めるのも嬉しい。甘くない抹茶オーレというのもなかなか素敵。
◆さぬき乃(高松市)◆
お腹も落ち着いたけれど、もうちょっと食べたいよね・・・ということで、高松市内の新規店へ。ちゃんぽんうどんに惹かれつつも、釜揚げをいただきます。麺は、伸びやかで舌触りの良い棒状の細麺。釜揚げ用のつけ出汁は、濃い目で甘めにふれているものが多いのですが、こちらのは、甘さを押えたすっきりとしたイリコ出汁。このままかけ出汁として使っても良さそうな味ながら、最後まで味が薄くなり過ぎないところが◎。このつけ出汁は結構スキかも。
◆仏生山温泉 天平湯(高松市)◆
本日昼の部の〆は温泉で。訪れたのは、昨年11月にOpenしたばかりの『仏生山温泉 天平湯』です。名前だけ聞くと鄙びたイメージがしますが、お洒落でモダンなアジア系のスパのような佇まい。(料金1人¥600) フロントから浴場へ向かう廊下は、明るく広々としていて、座り心地良さそうな木の椅子がゆったりと配されています。浴場は、内湯と露天風呂に分かれ、露天風呂のある中庭をL字型で囲むように、ガラス張りの脱衣所と内湯があり、常に数人の女性スタッフによって清潔に保たれているので気持ち良く利用できます。お風呂そのものはシンプルな作りですが、ゆったりと寛ぐことができます。何が嬉しいって、館内のどこからも演歌が流れていないこと、休憩所にテレビがなく、静かな雰囲気が保たれていること・・・これだけでリラックスできます。カフェ風の食堂に「うどん」があるのはご愛嬌。琴電仏生山駅から東へ徒歩10~15分程度の距離なので、うどんやめぐりに疲れた時にひと風呂浴びるのに良さそうです。収穫。