10月29日(土)2日目 つづき
札幌に行ったら、必ず立ち寄りたいのが、【French Restaurant KAZAMA】です。風間さんご夫婦が営む落ち着いた雰囲気のフレンチレストラン。丁寧に手をかけて作られた季節感溢れるお料理と、マダム選りすぐりのチーズを楽しむことができます。今回は、去年の6月以来の訪問となりました。
食前酒にペルノーをいただきながら、本日のオーダーを決めます。予約時にベーシックディナー(好きな前菜、メイン、チーズ、デザートを選ぶプリフィックスメニュー)をお願いしていたので、そこからのチョイスとなります。どれも心惹かれるお料理ばかりで、お店の
HPを研究していったはずなのですが、散々悩むことになりました。
デザートの
梨のローストは、コース外からのオーダーです。
*食前酒(ペルノー)
*イベリコ豚タンの柔らかブレゼ、フォアグラのソテー添え、ポルト酒の香り ×2
*白糠・茶路牧場産仔羊ジゴ(モモ肉)のロースト、焼き石川小芋添え
*フランス産ペルドロー(山ウズラ)と松茸のココット蒸し焼き
*余市ブランデーワイン梨のロースト スパイス風味
*デザートの盛合せ
*Geverey Chanbertin Clos des Varolles 1er cru (1988)
*食後酒(マデラ酒)
*エスプレッソ
自家製のライ麦パンをつまみながらお料理を待ちます。小さな丸パンで、齧るとライ麦の風味と旨味がじわっとします。ワインと一緒にいただく美味しい(^^)
●イベリコ豚タンの柔らかブレゼ、フォアグラのソテー添え、ポルト酒の香り
型崩れしない程度に柔らかく煮込んだ豚のタンに、フォアグラのソテーが盛ってあります。お肉はとろけるような柔らかさ。フォアグラの焼加減は絶妙で、とっても良い状態。深みのある優しい味のソースでいただきます。
●白糠・茶路牧場産仔羊ジゴ(モモ肉)のロースト、焼き石川小芋添え
地元北海道の白糠町の
茶路めん羊牧場の仔羊を使ったお料理。美しいロゼにローストされたモモ肉に野菜が彩り良く盛られ、小芋が添えてあります。目の前にお皿が置かれた瞬間、思わず笑みがこぼれてしまいました。お肉の焼加減が素晴らしく、噛み締める毎に肉汁が口の中に広がり、肉の旨味と、ほのかな血の味を堪能できました。美味しい。小芋のねっとりとした甘さも新鮮。
●フランス産ペルドロー(山ウズラ)と松茸のココット蒸し焼き
こちらは、相棒のチョイス。ココットの蓋を開けると、こちらにまでお肉とマツタケの滋味深い香りが漂ってきました。骨と身から出た肉汁とマツタケの香りをたっぷり吸い込んだ肉の旨さを味わうお料理。骨周りの肉は手づかみで。・・・この間、ほとんど無言(^^)
●フロマージュ
食事の後のお楽しみはフロマージュ。マダムがにこやかな笑顔でフロマージュのワゴンを押して登場!チーズは、フレッシュなものから、熟成したウォッシュまで、状態が良い食べ頃のものばかり十数種類も揃えてあり、好きなだけ目の前でカットしていただけます(^^)
私のチョイス
地元の大学が作ったフレッシュチーズ・・・口当たりの良く、爽やかな味わい。
サントモール ド トゥーレーヌ・・・熟成が進み、山羊独特の酸味がまろやか。風味も豊か。
セージ・ダービィ・・・セージ入りのイギリスのセミハード。セージの香り良く彩りもきれい。
相棒は
ラミドシャンベルタン・・・熟成が◎ チーズによって、ワインの美味しさも増したそう。
イギリスのブルー・・・こなれた、まろやかな深みのある青カビ。
コンテ・・・マダムのお薦め。深いコクとミルクの甘味が美味しい。
チーズの種類はさることながら、どれも熟成の良い状態のものばかりを揃えているのが、こちらの凄さ。なかなかこんなにいい状態でチーズを用意してくれるレストランはありません。今回もついつい欲張って色々いただいてしまいました。
●余市ブランデーワイン梨のロースト スパイス風味
を丸ごとローストしたものにキャラメルのアイスクリームが添えてあります。この時期限定の、
手のかかったデザートです。以前からずっと気になっていたメニュー、やっと念願がかないました♪熱々のうちにいただきます。ふわっとくるスパイスの香りに、洋梨のとろけるような甘さこれに冷たいキャラメルアイスの苦味が加わって・・・それはそれは美味しゅうございました。大人の味のデザートですね。
今夜のワイン(Geverey Chanbertin Clos des Varolles)は、料理との相性というより、リストを見ていたら飲みたくなったという・・・という気持ちを優先してのセレクト。すでに、古酒の粋に入っていて、枯れた味わい。このまま静かに終わるのかな・・・と思っていたのですが、チーズ(ラミドシャンベルタン)と合わせた時に味に厚みが加わりました。最後のあっという展開に、往年の力強さの片鱗を感じつつ、最後の一杯まで楽しんでいただけました。(相棒談)
食後のマデラ酒を飲み終えるまでの3時間程を美味しい料理とお酒とサービスで心地良く過ごすことができました。札幌に行ったら、やはりここは外せません。できれば、ジビエの季節に再訪したいところです。(こちらの鹿料理は、忘れられない味・・)札幌の夜に、欠かせないお店がもう一軒あるのですが、こちらは次の機会のお楽しみにいたしましょう。
旅のつづきは・・
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●French Restaurant KAZAMA(HP) (フレンチ)
住 所:札幌市中央区南2条西12丁目パシフィック三和1F
電 話:011-272-1012
最寄駅:地下鉄「西11丁目」
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