4日目(5月4日・木)
この日は、高雄から
高雄市輸船で旗津へ向かうことにしました。
●鼓山輪渡站西子湾 10:49 →(徒歩)→ 10:55 鼓山輪渡站雄高雄のMRT「西子湾」駅からフェリー乗り場の「鼓山輪渡站」までは、徒歩5-6分。
1番出口を左へ進み、T字路を右へ。
正面に高雄市街側のフェリーターミナル「鼓山輪渡站」が見えてきました。
鼓山-旗津航線フェリーは10分おきに出ていて、料金は大人20NT$(2017年5月現在)。悠遊カードが利用できます。
高雄港は旗津半島が防波堤のように広がっていて、南北に長い構造をしています。
旗津半島は半島でしたが、南側にも航路が作られ今は長さ11.3km、平均幅200m程の細長い島となっています。かつては「旗後」と呼ばれていました。
高雄港の南岸の旗後街という地に漢民族が住んだのは1673年だという。閩(福建省)の漁民で徐姓の人がここに定着した。徐さんは浜辺に小さな草ぶきの家をつくった。これが、高雄市街形成のはじまりである。(司馬遼太郎著『街道をゆく 台湾紀行』より)海から高雄市街の様子を見ることができます。高いのは「高雄85ビル」かな。
5分程で、旗津側のフェリーターミナル「旗津輪渡站」に到着。
●旗津天后宮旗津のメインストリートの廟前路の入口にあるのが「旗津天后宮」です。
旗津天后宮は航海の女神として信仰を集める道教の女神である媽祖を祀った台湾で最初に造られた媽祖廟です。屋根には、2頭の龍と仙人の装飾が施されています。
旗後街の場合、媽祖廟の維持のために、ひとびとが定額の香油料を納めたというから、媽祖廟を中心とした村落自治がおこなわれていたのにちがいない。「台湾は媽祖様が護ってくださっています」と、”老台北”が以前言った意味には、民族史的実感がこもっているのである。(司馬遼太郎著『街道をゆく 台湾紀行』より)
●鴨角海産物店メインストリートの廟前路沿いには、海鮮レストランが軒を連ね「海産街」となっています。この中のお店でお昼ご飯にしましょう。
鴨角海産物店というお店に入ることにしました。
店頭の氷を敷き詰めた棚に魚介類が並んでいて、好きな魚を好きな調理法で作ってもらうことができます。蛤をスープに、今が旬のイカを揚げ物に、青菜は空心菜のニンニク炒めにして、メインは魚の蒸し物がいいかな。蒸して食べるならどの魚がいいか聞いたところ何種類か名前を挙げた中に「アマダイ」があったので、「アマダイ」を蒸してもらうことにしました。店先でオーダー完了。涼しい店内へ。
ビールは店内の冷蔵庫から自分で取ってきて、支払時に申告するスタイル。もうすっかり慣れっこです。コップが紙コップなのがご愛嬌。
まずは空心菜のニンニク炒めが登場。シャキシャキしていて、普通に美味しい。
イカに塩、胡椒、クミンなどのスパイスで下味をつけてから、薄く粉をまぶして空揚げにしてあります。香ばしいスパイスの香りがビールと良く合います。イカの新鮮さを生かした絶妙の火の入り具合で、イカ好きにはたまらない。ビールが進みます。
たっぷりの蛤と薬味に刻み葱と生姜が入ったシンプルなスープ。蛤は小ぶりですが、身の旨みが濃く、穏やかながらしみじみとした味わい。
アマダイ(ぐじ)の姿蒸し。
破布子(樹子) 、生姜、葱と一緒に蒸してあります。破布子(樹子) というのは、ひよこ豆のような姿をした木の実を醤油漬にした台湾では魚料理に良く使う調味料のようです。日本の調味料に例えると、赤味噌やたまり醤油を彷彿させる風味とコクがあり、豆豉よりも優しい風合いがします。主役のアマダイの身は厚く、ふっくら柔らか。煮汁は濃い目に見えますが、薄味仕立てで、破布子(樹子)独特の風味がアマダイのねっとりとした甘みを引き立てています。広東風とは一味違うけれど、台湾風もまた美味しい。
店頭のおっちゃんは、煮る、焼く、蒸す、揚げる、炒める、スープなどの調理法や、だいたいの魚介類の名前については日本語が通じます。食べたい魚は台湾語で書けるようにしておいたので、片言の日本語と筆談も交えてのオーダーとなりました。観光地でありがちなエビカニ攻撃はなく、季節の野菜料理を1品加えるようにアドバイスしてくれたり、今が旬で美味しいというイカや小魚を教えてくれたり、1皿1皿の料理の味が重ならないように工夫をしてくれたり、意外と良心的なお店でした。新鮮な旬の魚介類をリーズナブルに楽しむことが出来、大満足。
●旗津海岸公園
廟前路をフェリー乗り場と反対側に歩くとすぐ目の前がビーチ。
海水浴シーズンにはまだ早いかな。
●旗津輪渡站 赤いレンガ造りのフェリーターミナルまで戻ってきました。
次のフェリーで高雄市側に戻ることにしました。
昼間の時間帯は約10分間隔で運航しています。
約2時間の旗津散策でした。
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●鴨角活海産店(海鮮)
住 所:高雄市旗津區廟前路22號
電 話: 07-571-6325
最寄駅:フェリー乗り場「旗津輪渡站」から徒歩5分
備 考:支払いは現金のみ
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