9日目(2015年4月24日)
今回のNY旅行で楽しみにしていたことの1つが、フェルメールの作品を観ること!という訳で、メトロポリタン美術館に続いて、この日は、
The Frick Collectionを訪れました。
フリック・コレクションは、実業家で美術収集家だったヘンリー・フリック氏(1849-1919)が収集した美術品を、フリック氏が暮らした邸宅にて、フリック氏の生前当時のままの配置で展示・公開している美術館。
こじんまりとした美術館ですが、NYに8点あるフェルメールの作品のうち3点を所蔵。1階中央のSouth Hall に『中断された演奏』『兵士と笑う女』、一番奥のWest Gallery に『夫人と召使』が展示してあります。所蔵作品は、フリック氏の遺言で門外不出となっているため、観賞できるのはここでだけ。
残念ながら、中庭以外は撮影不可。無料で貸し出してくれる日本語のオーディオガイドの解説を聞きながら、展示している部屋の、壁の色、家具、絨毯、カーテン、調度品など空気感とともに、瞳と記憶にしっかり焼きつけます。
館内にCafeなどの飲食施設はありませんが、中庭にはベンチがあり、観賞の合間、休憩することができます。
車寄せだったというこの屋内庭園には、ドーム型他のガラスの天井から柔らかな陽が射し込み、池と周囲の緑を優しく照らし、居心地の良い空間となっています。
残り僅かとなったNY旅行。かつての富豪の邸宅の静寂で気品ある空間で、贅沢なひとときを過ごすことができました。