肥後橋界隈のイタリアン探索中。この日は、軽くピザにワインでも楽しもうかと、ナポリピザが評判の京町堀の
Santa Luciaへ。このネオンと雑多な佇まい・・・ナポリな雰囲気を醸し出してるでしょ。
軽くのつもりだったのに、店の人が「本日のお薦めの食材です」と、サーロインとヒレの付いた分厚くご立派な骨付き肉をお盆に載せてご披露下さるんですもの。700g以上あるんですって。これをスルーなんて出来ません。という訳で、路線変更。今夜は、肉だ!Tボーンステーキだ!ここ数回の反省を踏まえ、前菜は控えめにいたしました。
*食前酒:Mastroberardino “MASTRO”Bianco 2011 IGT Campania
グラスx2
*お通し:ゼッポレ、カサティエッロ、ピクルス
*カプレーゼ
*Tボーンステーキ 700g~
*ワイン:Mastroberardino "Radici Taurasi" 2008 DOCG Campania
*食後酒:グラッパx2
*エスプレッソx2
●お通し
ゼッポレは、海藻が入ったモチモチの揚げパン。食前酒代わりに頼んだナポリの作り手さんの白ワインと良く合います。カサティエッロは、ナポリの復活祭に食べるパンで、ラードを混ぜたピザ生地に、パンチェッタ、チーズ、サラミなどを混ぜて焼いたもの。超コッテリ系のお通しです。
●カプレーゼ
ナポリ料理の定番・カプレーゼ。バジルをあしらったトマトのスライス、水牛のモッツァレラチーズの組み合わせ。これに、ナポリ風ナスのマリネ、季節野菜のカポナータが添えてあります。モッツァレラチーズの味が濃厚でとっても美味。ナポリ風ナスのマリネはアンチョビとニンニクが効いていてワインが進む味。色々な味が楽しめる楽しい盛り合わせになっています。
●Mastroberardino "Radici Taurasi" 2008 DOCG
この日のワインは、ステーキに合わせて店のソムリエさんに選んでいただいた、ナポリの作り手・Mastroberardinoのアリアーニコ100%のワイン。どっしりとした重さとスパイスの風味があり、Tボーンステーキとの相性は抜群。お肉と合わせるとワイン単体で飲むより、味に膨らみと深みが出て、互いがより美味しく味わえる絶妙の組合せ。この相乗効果こそ、マリアージュ。食前酒代わりに飲んだワインも、実は同じ作り手のモノ。ナポリワインやるなぁ。
●Tボーンステーキ
そして、700g以上というTボーンステーキがトレビスの上に盛られて登場。ボリューム満点。肉の両脇を固めるのが二つに割ってこんがり焼いたジャガイモとニンニクの素焼き・・・という素っ気無いところがイタリアン。コントルノは、トマトとレタスのサラダがたっぷりと。肉の旨みをぎゅっと凝縮した焼き加減で、味付けは塩胡椒のみ。噛み締める毎に肉の旨みがジュワ。そしてワインをグビ。つぶしたニンニクと一緒に食べてると、またいい。やっぱり塊肉に美味しいですね。見た目は豪快ですが、骨の分量も結構あるので、案外サクっと胃袋へ。骨は2つにバラして骨周りの肉も丹念に食べ尽くしたら、お店の方が、サービスで自家製レモンチェッロを出して下さいました。自家製だとレモンの香りが違いますね。
●食後酒
こういう流れになると、食後酒タイムに突入でございます。この日も、グラッパのボトルが色々と出てきました。いずれもナポリの作り手さん。私は、本日のワインの作り手・Mastroberardinoの”Nova Serra” Grappa di Greco di Tufoを、相棒君はTerra di LavoroのGalardi Grappaをチョイス。前者は、桃のような甘くふくよかな香りがして、爽やかな甘さが余韻として残る優しい味わい。後者は、立ち上り香が華やかな、エレガントで洗練された味わい。食事の後に美味しい食後酒があると、幸せな気分になれますね。
最後はエスプレッソで〆。きゅっと飲み干して、ご馳走様でした。結局お店には3時間くらいいたのかしら。店のスタッフも適度な距離感で接客をしてくれるので、心地良く過ごすことができました。肉を食べた充足感に満たされ岐路へ。夜風も温かくなりました。
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●Santa Lucia(ナポリ料理)
住 所:大阪市西区京町堀1-9-17
電 話: 06-6444-8881
最寄駅:地下鉄「肥後橋」駅徒歩5分
備 考:クレジットカードの使用可
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