美味しい酒を軽く一寸飲んで蕎麦でも食べようか・・と、山中酒の店直営の「
十割蕎麦やまなか」へ。天王寺の先の昭和町駅からすぐの路地に、土蔵を改装した店舗がひっそりとたたずんできます。1階が5席程のカウンター席となっていて、2階に座卓が4卓あるだけの小じんまりとしたお店です。
<日本酒>
東北泉(純米雄の辛口)
秋鹿(しぼりたて)
花巴(水もと 無ろ過生原酒) (火入れ純米)
開春(杜氏山口 純米 備前雄町)
旭菊(純米)
<料理>
*お通し:みぶ菜とお揚げの炊いたん、白菜と鶏の煮物
*堀川牛蒡と鶏つくねの射込あんかけ
*鰯の酢の焼
*うどのきんぴら 紅梅和え
*ニソンの甘露煮
*熟成豆腐の味噌漬け
●日本酒
この日は冷酒で始めて、途中から燗に切り替えました。相棒は、東北泉(純米 雄の辛口)、私は秋鹿(しぼりたて)と、お互い好みの酒からスタート。この日のお酒のラインナップでは、奈良のお酒・花巴がイチオシのようだったので 水もと 無ろ過生原酒を冷やで、火入れ純米を燗にしてもらいました。ほわーんとした甘さがあるお酒ですね。奈良漬とかと合うのかな。この後は、燗で。燗の温度は割合と高めにつけてくれます。東北のお酒を飲みたかったのですが、燗で呑めるお酒が、西日本エリアに集中していたので、開春(杜氏山口 純米 備前雄町)から旭菊(純米)という、流れに。
●お通し
お通しに出てきたのが、みぶ菜とお揚げの炊いたんと、白菜と鶏の煮物。優しい味だけど、日本酒に合うように仕上げてあります。さすが山中直営の店。これに東北泉があれば、もう幸せ。
●うどのきんぴら 紅梅和え
うどのきんぴらは、ピリ辛で濃い目の味付け。ちょっとずつつまみながら、熱燗をちびりっちびり飲むのがいい。
●ニシンの甘露煮
私の好物。少しずつ齧りながら一杯。
●鰯の酢の焼き
酢締めした鰯をさっと炙ってあります。身がふわっとした焼き加減。甘ったるい酢締めとは対極のカキーンと酸を効かせた仕上がりになっています。飲兵衛さん仕様。酸味が得意でない私には、ちょっと酸っぱく感じたけれど、相棒はニコニコ顔。
●堀川ごぼうと鶏つくねの射込み銀あんかけ
太い堀川ごぼうの真ん中を刳り貫いて、鶏のつくねを射込んで、蒸したものに熱々の餡をかけ、木の芽を散らしてあります。こんなに手の込んだものが出てくるとは思いませんでした。京都では堀川ごぼうの射込みはおせち料理の定番なんですね。鶏の旨みを吸った牛蒡はホクホクした食感で木の芽の香りが牛蒡の甘みを引き立てます。美味。
●熟成豆腐の味噌漬け
これはね、いけませんね。お酒がどんどん美味しく飲めてしまう、悪魔的な珍味。練れた濃厚な旨みが舌にネットリまとわりつき、舌の上から消えてからもしばしその余韻が残る感じが、たまりませんね。また1杯、また1杯と盃を重ねてしまいます。ちょっと飲んで蕎麦のつもりが、蕎麦前だけで終わってしまいました。これなら、天満の山中で飲んでも一緒だったと、帰り際に2人で大笑い。ご馳走様でした。
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●十割蕎麦やまなか(日本酒と蕎麦)
住 所:大阪市阿倍野区阪南町1-50-23
電 話: 06-6622-8061
最寄駅:地下鉄「昭和町」駅より徒歩2分
備 考:支払いは現金のみ、小さい店なので要予約
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