熊本でお昼に食べたい郷土料理の筆頭は、「
太平燕(タイピーエン)」。長崎ちゃんぽんの麺を春雨にしたような感じの料理で、熊本では、学校給食にも出てくるような、地元の皆さんには馴染みのあるご当地グルメです。
今回、太平燕を食べるために訪れたのが、「四海楼」です。熊本城の外堀の坪井川の下流の桜橋を渡って、熊本県立第一高校に向かって緩やかな坂を上って下った左手先にある小さな町の中華屋さん。道路を挟んだ向かい側は、国立病院機構熊本医療センターがあります。
GW真っ只中の昼時だったのですが、地元の常連客が2組がいるだけ。のーんびりした雰囲気。「うちの太平燕は、化学調味料を使っていないから、体に優しいの。スープも残さず飲んで、この味を覚えて帰ってね。」と女将さんが運んで来てくれたのが、こちら。
春雨は、特別に仕入れているという国産の緑豆春雨。太くて艶やかで、コシ、歯応え、弾力、舌触りすべてが、これまで食べた春雨とはベツモノ。スープとの絡みも良く、ツルツルツルっと胃袋に吸い込まれていきます。具はエビ・イカ・豚肉・タケノコ、ハクサイ、椎茸、ウリ、長ネギ、茹で玉子・・・と盛り沢山で、海鮮類の火の通り具合が絶妙。ご自慢のスープは、鶏ガラと豚骨をベースにした透き通った上湯スープで、穏やかな旨みが胃袋に優しくしみわたります。「スープは、残さず全部飲んでね。」と言われた時は、ちょっと怯んだのですが、残してはモッタイナイと、しっかり飲み干しました。完食!
以前、熊本に来た時は、太平麺は、知る人ぞ知る的な食べ物だったのですが、今では観光案内所などで「熊本太平燕街中マップ」なるものが配布され、ご当地グルメとしてPR展開しているもよう。女将さんの話では、九州新幹線の開通に合わせて「何か名物を売り出そう」と言う話になった時に、新幹線「
つばめ」と「太平
燕」の「つばめ」つながりで、太平燕を積極的に売り出すことにしたとか、しないとか。 ・・・なるほど(^^;;
観光スポットから少し外れた場所にありますが、美味しい「太平燕」を食べるなら、私はここかな。不定休なのが、観光客には少々辛いところではありますが、ダメ元覚悟で行く価値のあるお店かと。今度は、相棒君を連れて来たい。
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●四海楼(中華料理)
住 所:熊本市古城町2-12
電 話:
最寄駅:熊本市電「花畑」停留所 バス「熊本交通センター」下車 徒歩8分
備 考:支払いは現金のみ スープは飲み干すが基本
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++++ 旅先のお楽しみ マンホールチェック +++
熊本市で見かけたのは、カラフルな2種類。ひとつは、熊本市の花である「肥後椿」をデザインしたもの
もうひとつは、熊本市の木である「銀杏」をデザインしたもの
このほか「肥後朝顔」をデザインしたものがあるそうなんですが、今回は、見つけられませんでした。