夙川でお花見を楽しんだ後、三ノ宮で夕食にしました。訪れたのは、生田警察の北東の山手幹線沿いにある上海料理の老舗「
天竺園」です。ベトナム料理の鴻華園のすぐご近所。週末は、開店の18時と同時に家族連れらで満席となる人気店です。
オーダーは、こちらは再訪の相棒君のお薦めに従って。
*ビール、紹興酒2合
*水餃子x2
*白灼象抜(活) ミル貝の中国風味つけ
* 炒三鮮 海鮮三品炒めエビ・イカ・柱
*焼飯
●白灼象抜(活)
お食事のスタートは、ミル貝でスタート。たっぷりの白髪葱の下に、さっと湯通ししてから炒めたミル貝があります。火の通り具合が絶妙で、黒酢や紹興風味の上品な味わいのソースがかかっています。じピーナッツオイルも使っているのかな。香ばしい香りもします。あっさりしているのに味に深みがある・・・という感じ。これにパクチーを添えると、香りと味わいに複雑さが加わり、さらに美味。紹興酒とはドンピシャの相性。上海料理は見た目も味付けも、こってりと醤油・醤油しているイメージがあったけど、そうでもない料理もあるんですね。唸ります。
●水餃子
そして名物の水餃子。 具は肉と豆腐でニンニクが入っていないのが特徴。よーく練り込まれた皮は、ぽてっと分厚く、舌触りはツルリと滑らかで、弾力があり、うどん生地のよう。この噛み心地と穏やかな味わいは、クセになりそう。やっぱり餃子は、皮がぶ厚いに限るとしみじみ。調味料は、特製の餃子のタレに醤油を垂らすと良い按配。パンチがあるタイプの餃子ではないので、酢やラー油は入れない方がいいかもしれません。ラー油を入れると繊細な味わいが消えちゃって、別の料理になっちゃう感じがします。その辺りは好みの問題かしら。
●炒三鮮
色鮮やかな海鮮炒め。ホタテ、イカ、エビに、パプリカ、フクロ茸、ヤングコーン、たけのこ、いんげん、ニンジンなどの野菜がたーっぷり入っています。この炒め物が凄いの。海鮮は、お刺身でも食べられるものを使っているのかな。素材の良さを生かした、ギリギリの火入れ具合で、火がちゃんと通っているけれど、生っぽさを残した仕上がりで、素材の持つ甘みや旨みを引き出した透明感のある味わい。この炒め物は美味しいなぁ。
●焼飯
迷った挙句に、焼飯を追加。具は、葱に焼豚に卵というシンプルな焼き飯。お米は、パラリとした香米ではなく、普通のご飯を使っているけれど、普通にちゃんとおいしい。気になったのが具の焼き豚。これは、次回、単品でじっくり食べたい感じ。
昔ながらの町の中華料理屋さんという雰囲気のお店で、飾りっ気はなく、特別なものがたくさんある訳ではないけれど、良い素材を選んで丁寧に調理して出す料理は、どれもきっちり美味しい。特に炒め物は洗練されていて、シンプルな野菜炒めなども食べてみたくなりました。食後に胡麻団子とお茶のサービスがあるのも嬉しかったりして。CPもよろしく、懐にも優しいところもポイント高し。三ノ宮で晩御飯の選択肢がまたひとつ増えました。
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●天竺園 (上海料理)
住 所:神戸市中央区中山手通2-20-6
電 話: 078-231-1037
最寄駅:JR・阪急「三ノ宮」駅
備 考:支払いは現金のみ
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